番茄蛤蜊蛋花湯│トマトとハマグリと卵のスープ

難易度:☆ 調理時間:一瞬
台湾の家庭料理『番茄蛤蜊蛋花湯│トマトとハマグリと卵のスープ』のレシピを紹介します。料理名にある材料がすべてのお手軽スープです。トマトの酸味とハマグリの旨味、そして塩気のバランスに気を付けて作ってください。

動物学的にはハマグリというと Meretrix lusoria というマルスダレガイ科のただ一種のみ、中国語の文蛤と呼ばれる種を指します。この文蛤は台湾語で蛤蜊と呼ばれますが、台湾語で蛤蜊と言った場合は文蛤以外の多くの種を含むのでちょっと注意が必要です。日本語でも広義のハマグリと言えばいろいろな種を含むので、それと同じような使い方です。

狭義のハマグリは日本では北海道南部男鹿半島以南から九州までの全国、他にも朝鮮半島、中国大陸沿岸、台湾西岸など東アジアの幅広い地域で漁獲されます。 ただ天然物は数を減らしており、市場に流通するものの多くは養殖品です。中国では江蘇、福建、海南省などの南部で、他にもマレーシアやシンガポールでも養殖が行われています。台湾でも広義のハマグリの養殖は行われていますが、狭義のハマグリの養殖は行われていません。

日本の天然ハマグリは急激に数を減らしており、絶滅が危惧されています。そのため数々の研究が行われています。例えば国産ハマグリを台湾で孵化させ、稚貝を日本に戻して育てるといった謎の研究が行われてもいるそうです。何か理由があると思われますが、よくわかりません。

日本のハマグリは世界的に見ても味が良く、市場では高額で取引されます。天然ものともなれば値段が跳ね上がり、末端価格で一つ一万円近くになることも。どこかの湾に堤防を作ったり、河口堰を作ったりして絶滅してしまった地域もあるので、自業自得ではあります。

ほとんどの人が養殖品を使って調理することになると思いますが、ぜひおいしく調理して食材に感謝しながら食べてください。

それではレシピです。




[材料]
トマト ……… 1個
ハマグリ ……… 100g
卵 ……… 1個
ショウガ ……… 10g
水 ……… 600cc
ネギ ……… 少々

[調味料]
酒 ……… 大さじ1
塩 ……… 適量

[作り方]
1.トマトのヘタを取り、一口サイズに切り分ける。卵を割って軽く溶いておく。ハマグリをよく洗い、砂を吐かせておく。ショウガを薄切りにする。

2.鍋に水、ハマグリ、ショウガ、酒を入れて沸騰させ、ハマグリの口が開くまで中火で加熱する。ハマグリの口がすべて開いたらトマトを入れ、強火で沸騰するまで加熱して火を止める。すぐに溶き卵を加えて蓋をし、蒸らして卵を固める。最後に塩で味を調え、刻んだネギを散らして完成。

Point!
沸騰している状態で溶き卵を加えるか、入れた後に混ぜるかどうかなどで出来上がりの卵の形状が変わります。好きな方法で作ってください。

トマトはさいの目に切ってもよし、ごく薄切りにしてもよし、好きな形状に切ったものを入れましょう。

市販のお湯を加えて作るタイプの中華卵スープに薄切りにしたトマトを加えると、ハマグリなしのスープが簡単に作れます。


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