本日のレシピは大陸風の『西湖牛肉羹│牛肉のあんかけスープ西湖風』です。西湖とは浙江省杭州市にある湖のこと。その名の通り浙菜(浙江料理)の一種になります。有名な『東坡肉』も杭州の名物料理の一つですね。
台湾にも『肉羹湯(未紹介)』という料理がありますが、同じ羹の字を使ってはいてもこの『西湖牛肉羹』は卵や豆腐をあんかけに混ぜ込んだ大陸風のもので味もずいぶん違います。台湾のを先に紹介してくれよという声が聞こえてきそうですが、それは後のお楽しみということで…(笑)。
西湖は観光地としても有名で、数々の伝説や名跡を持つことから世界遺産にも登録されています。筆者が一度訪れてみたい場所のひとつです。中国人民元の1元紙幣の図案にも使われています。
もともとは1万2千年前に潟であった場所が、長い年月を経て淡水化しました。非常に多くの伝承や伝説を持つ湖で、中国四台美人の西施が入水したため西湖の名が定着したとの言い伝えもあります。
『西湖牛肉羹』はこの西湖を模した美しいスープで、素朴な味わいを楽しめる料理です。日本でも簡単に再現できるので、ぜひお試しください。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
牛ひき肉 ……… 100g
シイタケ ……… 2個
中華スープ ……… 1000cc
卵白 ……… 1個分
水溶き片栗粉 ……… 適量
香菜 ……… 少々
調味料1:
砂糖 ……… 小さじ1/4
醤油 ……… 小さじ1
片栗粉 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 少々
調味料2:
塩 ……… 適量
胡椒 ……… 少々
作り方:
1.牛ひき肉に調味料1をよく混ぜ合わせ10分置いておく。味が染みたら、沸騰したお湯にひき肉をサッとくぐらせ、軽く火を通しておく。
2.シイタケをさいの目に切る。
3.沸騰させた中華スープに作り方2のシイタケと、作り方1の牛ひき肉を適当な大きさにほぐしながら入れる。シイタケと牛ひき肉に火が通ったら塩と胡椒でスープに味を付け、火を止めて卵白をかき混ぜながら入れる。
4.水溶き片栗粉でとろみをつけ、みじん切りにした香菜を散らして完成。
Point:
作り方1のひき肉を湯通しするのは牛肉をフワフワにするための調理ですが、しなくてもかまいません。
細かくさいの目に切った豆腐を加えて作る方法もあります。
どうせなら徹底的に西湖を模して広めの皿に浅くスープを注ぎ、ニンジンなどの切れ端を10枚(西湖十景:断橋残雪、平湖秋月、曲院風荷、蘇堤春暁、三潭印月、花港観魚、南屏晩鐘、雷峰夕照、柳浪聞鶯、双峰挿雲を象徴しています)を浮かべても風流ですね。
2 コメント :
はじめまして。
お店で主人が気に入った「よだれ鶏」を
再現したくてレシピを探してたどり着きましたが、
「牛肉のあんかけスープ湖西風」が目につき、
もしや!と見ると20年前主人と香港の
レストランで、言葉の通じない私達に
ウェイターさんがメニューを叩いて注文を
強いた(^^;のが、これでした。
メニューを覚える余裕もなく、あやふやな
記憶を頼りに何度かトライしたものの
幻となっていました。
さっそく主人に出すと、意外にも主人は
「これ、香港で」と思い出してくれました。
とても美味しくて喜んでいる私達を満足そうに
見ていたウェイターさんの顔を思い出し、
食卓が大いに盛り上がりました。
ありがとうございました。
肝心の「よだれ鶏」は次回挑戦します。
それはよかったですね!
台湾料理ではないですが非常に有名なメニューですので、
匿名様のように香港などで食べたことのある人は多いはずです。
よだれ鶏のレシピは数種類公開しているので、気に入ったものを作ってくださいね!
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