今日のレシピはさまざまな料理に使える、いわゆる『滷包』を紹介します。
「ルーロウファン」から「豬腳」、「滷味」、そして「牛肉麵」にまでさまざまに使える「滷包」は、台湾ではなくてはならない調味料といえるでしょう。基本的に台湾ではスーパーや漢方薬局で購入できます。
厳密に言えば作っている薬局や、目的とする料理によって細かく処方が変わるのですが、今日紹介するのはあらゆる料理に広く応用可能な基本的なものにしておきます。
少ないと5種類ほど、多いと20種類以上も香辛料・生薬が混ざり、一般的には5-8種類ほどのものが多いようです。中に入っている香辛料の品質もまちまちで、スーパーで売られているものよりは、漢方薬局で購入した方がもちろん香辛料の品質は良いものが使われています。スーパーのものは特に桂皮の品質が悪いので、シナモンの香りが好きな方は自分で足したほうが良いでしょう。
台湾旅行時に購入して帰る方もいらっしゃることでしょう。使われている香辛料は日本でも大手スーパーの香辛料コーナーなどで手に入ると思うので、台湾料理が好きな方はオリジナルの『滷包』を作ってみてもよいでしょう。
もちろんここで紹介している香辛料はあくまで基礎の基礎。これを入り口にして中華の香辛料・薬膳の世界に踏み込んでみるのも悪くはありません。
ようこそ中華スパイスの世界へ!
難易度:
☆
調理時間:
料理によっていろいろ
材料1:(滷包)
八角 ……… 5個
花椒 ……… 8g
丁香 ……… 4g
桂皮 ……… 4g
甘草 ……… 2g
陳皮 ……… 4g
小茴香 ……… 18g
三奈 ……… 4g
材料2:
水 ……… 2000cc
醤油 ……… 350cc
砂糖 ……… 大さじ1-2
酒 ……… 大さじ2
+ネギ、ショウガ、ニンニク、唐辛子など
作り方:
1.材料から雑物を取り除き、綿袋かティーパックに入れて『滷包』は完成。
2.材料2に作り方1の『滷包』と好みの具を入れ、火が通るまで煮込んで料理の完成。
Point:
上から四つ目、八角から桂皮までは大体どの『滷包』にも入っている非常に基本的な香辛料です。それに甘草や陳皮を加え、料理に合わせてさらに香りの強い小茴香や独特の香ばしさのある三奈を加えるような感じで作ります。
『ルーロウファン』なら上から6種を、他の肉料理(『豬腳』など)なら上から7-8種を配合して作ればいいでしょう。もちろん全種類使用して調理しても問題ありません。
これに独特の風味を持つ川芎や当帰を加えたり、胡椒や香草、月桂葉や場合によってはオレガノなどの西洋の香辛料が混ざることも。
これ一つで台湾の香辛料を使って作る料理はほとんど作れます。中華料理が好きな方は何個か作って持っておくと便利です。
1 コメント :
とても参考になりました。
台湾・行天宮近くの濱江市場で滷包(1つ10元)を購入しましたが
調べるにも字が読めないし
どう扱っていいのやら困っていたので、
とても助かりました。
ゆで卵、鶏肉、揚げ豆腐(本当は臭豆腐をつかうんでしょうね)を
滷包煮込み汁で煮込み、
台湾風煮込みモドキを作って食べました。
うちが購入した滷包はシナモン?のようなにおいがして
とても感じがいいです。ソフトな感じかな?
八角を追加しても、美味しいかもしれないですね。
自分で滷包が作れると嬉しいのですが、
材料を集めるのが大変そうで…無理かな(T_T)
3つ購入したので、残り2つ…大切に食べます。
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