今日は台湾の夏らしくタピオカを使ったドリンク『青蛙鮮奶│タピオカ牛乳』のレシピ紹介です。大き目のブラックタピオカに砂糖で味付けした牛乳を注いで作ります。「青蛙撞奶」などとも呼ばれますが、店の違いですね。もしかしたら商標登録されているかもしれません。
名前にある「青蛙」とはブラックタピオカがまるで蛙の卵のようなことから名付けられています。日本だと「気持ち悪い!」と絶対に受け入れられないネーミングでしょうが、この名称は台湾では広く浸透しています。とくに台湾大学傍の「陳三鼎」のものは毎日長い行列を作るほど有名で、筆者も傍を通るたびに買って飲んでいます。
台湾では飲料に混ぜるタピオカを色や大きさによりさまざまに呼びわけます。「青蛙」以外にも、「珍珠」、「波霸」、「粉圓」などが有名ですね。「珍珠」、「波霸」はもともと南部と北部のタピオカの名称の違いでしたが、今では大きさの違いを表す言葉になりました。またそれぞれに「大」や「小」などの形容詞がついたりもします。
白と黒のタピオカを組み合わせた「熊貓(パンダ)」などもあり、その他の材料と組み合わせたものはまた特殊な名前があったりで、台湾人のネーミングセンスが光ります。漢字が得意な人はそういうのも楽しみましょう。
ちなみにタピオカミルクティーは台中の春水堂と台南の翰林茶館がそれぞれ創始店だと主張しています。春水堂は白いタピオカ、翰林茶館は黒いタピオカを使ってミルクティーを作ったそうですが、両店ともに商標登録をしていなかったので、真相は不明です。しかも台湾でのブームの火付け役になったのは日本のテレビ番組というから驚きです。
タピオカは上記リンクからどうぞ。
タピオカミルクティーは80年代に台湾で開発され、90年代に流行し、今ではアジア各国だけでなく、アメリカやヨーロッパでも人気を博しています。台湾発祥の文化が世界中に浸透していく姿をリアルタイムで応援できるというのは、筆者も非常に喜ばしく思います。これからもタピオカミルクティーのますますの発展を願って!乾杯!(レシピはミルクティーではなく、牛乳です。)
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
黒タピオカ ……… 80g
牛乳 ……… 100cc
シロップ ……… 100cc
(砂糖を10倍の水に溶かしたもの)
黒糖シロップ ……… 50cc
(黒糖を10倍の水に溶かしたもの)
作り方:
1.鍋に黒タピオカと10倍重量の水(800cc)を加え、沸騰させる。時々かき混ぜながら、中火で15分ほど煮込み、火を止め蓋をして20分ほど蒸す。(→Point)
2.タピオカを取り出し、冷水で洗う。
3.グラスに牛乳とシロップ、黒糖シロップを注いだものにゆでた黒タピオカを加えて完成。
Point:
タピオカを一晩水、もしくはシロップに浸けておけば、10分ほどの短時間で茹で上がります。
タピオカの大きさによって茹で時間が変わります。タピオカ購入時には必ず茹で時間を確認しましょう。
有名飲料店ではシロップで茹でた味つきのタピオカを、そのまま牛乳と混ぜるだけで調理します。 こちらの方がタピオカに味が付いているので筆者は好みです。黒タピオカなら黒糖シロップで煮込むのが美味しいですが、焦げ付きに注意しましょう。
シロップを使わなくても、牛乳250ccに砂糖10g、黒糖5gを混ぜても作れます。溶けにくいのでよくかき混ぜましょう。
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