本日は『南昌凉拌藕│レンコンの中華風甘辛煮』というちょっと珍しい家庭料理のレシピを紹介します。
もともと台湾料理ではなく江西料理の一種なのですが、手軽さと美味しさが受けて、今では全中国の家庭で食べられているようです。
料理名にある「南昌」とは江西省の省都である南昌市一帯の地域のこと。南昌では、周辺地域の料理のエッセンスを取り入れ非常にバラエティにとんだ料理が食べられることで有名です。ちなみに江西料理は中国八大菜系に組み入れられていません。なぜかといえばこの地域、もともと現在の福建省と一緒だったり、湖南省と一緒だったり、安徽省、江蘇省と一緒だったり、広東省と一緒だったりで周辺地域との合併と分離を繰り返した土地で、料理も周辺地域の特徴をそのつど取り入れてきたので、これといった筋の通った特徴がないのです。
逆に周辺地域の料理のエッセンスをいいとこ取りした本当に多彩な料理が食べられます。一度訪れてみたいものです。
さて、本日の料理はゆでたレンコンに醤油やラー油を絡めて食べるだけのお手軽料理。中華圏全土に広く広まっている料理なのですが、日本では余り見かけません。結構美味しいのでぜひ家庭でお楽しみ下さい。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
レンコン ……… 1節(約400g)
ニンニク ……… 1個
調味料:
醤油 ……… 小さじ2
ごま油 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
ラー油 ……… 小さじ1
ピーナッツ粉 ……… 適量
作り方:
1.レンコンは良く洗って皮をむき、半分に輪切りにする。これを冷水共に鍋に入れ中火で加熱して沸騰させ、15分煮込む。もし生食できるほど新鮮なレンコンなら皮をむくだけでよい。
2.レンコンに火が通ったら薄く輪切りにしてボウルなどにいれ、醤油を入れて混ぜ合わせる。
3.さらにラー油、ごま油を加えてよく混ぜ合わせたら、みじん切りにしたニンニクを入れて再び混ぜ合わせる。
4.最後に砂糖を加えよく混ぜ合わせ、ピーナッツ粉を振りかけて完成。
Point:
見ての通りゆでたレンコンを薄切りし、調味料と混ぜるだけの簡単な料理です。ボウルがなくてもビニール袋にレンコンと調味料を全部入れて振り混ぜるだけでも調理できます。
小さじ1の酢、好みで胡麻やトウガラシを混ぜ合わせても美味しいです。
刺身で食べられるレンコンは今の時期だけだと思います。手に入ったらぜひお試し下さい。
ピーナッツ粉の代わりにきな粉をふると和風な感じになります。醤油を使った中華の野菜料理にきな粉を添えるアレンジはなかなか美味しいので、いろいろな料理でお試しください。
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