難易度:☆ 調理時間:30分以内
昨日に引き続き中華煎餅シリーズ、今回は『培根高麗菜煎餅│ベーコンキャベツ中華風お好み焼き』のレシピを紹介します。
各種穀物粉で様々な口当たりを楽しめる中華煎餅、今回は少量の片栗粉を使ってもっちりフワフワに仕上げてみます。
脂肪分が多いことから一時は台湾でも各種健康団体から眼の敵にされていたベーコンなどの加工肉は、近年「炭水化物ダイエット」の流行によりその地位を見直されています。つい最近まではベーコンなどの加工肉を毎日食べる人は心血管系の疾患にかかりやすいという統計データがあり、これが元で批判の槍玉に上がっていました。しかし近年の再研究によって「ベーコンを食べる人の生活習慣が食べない人より悪く、それが原因である」という結果が明らかになり、必ずしもベーコンが直接病気と関連しているのではないことが分かりました。
この結果を受けてか加工肉の消費がすこし増えたりしてたら…、と思ってFAOのデータを調べてみたら意外な事実が…。(台湾のデータは数年分しか手に入らなかったので今回はなしで…。)
中華料理といえば様々な肉料理のイメージがあるかと思いますが、まずは下のグラフをご覧ください。
グラフ作製Higene、Data by FAOSTAT
なんと1961年の中国人一人当たりの食肉供給量は年間3.76kg、日本ですら7.63kg。しかしこれが約50年後の2009年には中国58.19kg、日本45.93kgにまで増加します。また1996年には一人当たりの消費量が逆転します。統計データはMeat (Total)を使っているので、もしかすると魚肉や卵なども含むかもしれませんが、それにしても中国では50年で12倍以上も肉の消費量が伸びているとは驚きです。1978年までの消費の停滞とそれからの直線的な増加、1996年と2009年におそら経済ショックのためであろうと思われる供給の落ち込みがあるので、中国の家計経済と個人の肉の消費は密接に関連していることが推察されます。中国人にとっての肉は日本人以上に社会ステータスを表す食材のようです。
グラフからは日本での供給がこれ以上伸びることがないことも予想されますが、中国ではまだまだ肉の消費が伸びていきそうです(ちなみにこれでもアメリカの半分以下)。巨大市場である中国では今後生活習慣病の増加が懸念されますが、大手製薬企業は確実に手を打ってくることでしょう。
料理の世界に限っていえば、いろいろな中華の肉料理がこれからもおいしく楽しめそうだと捉えてもいいでしょうが、ほかの角度から見ると様々な問題が明らかになってきます。別の統計を見ると世界中で家畜が排泄するCO2は、既に全世界の交通によって排泄するCO2の排泄量を超えていたりもするのです。効率の問題もあるでしょうが、新世代のエンジンの開発と並行して食肉の問題にも取り組む必要がありそうです。
今日はベーコンを通して世界を見てみる、ちょっと硬派な内容でした。
[材料1]
ベーコン ……… 60g
キャベツ ……… 150g
ネギ ……… 15g
[材料2]
米粉 ……… 30g
コーンスターチ ……… 35g
片栗粉 ……… 15g
水 ……… 70cc
卵 ……… 1個
マヨネーズ ……… 小さじ1
[調味料]
塩 ……… 少々
[作り方]
1.キャベツはよく洗いざっくりと千切りにして水気を切っておく。ベーコンは短冊切りにする。ネギはみじん切りにする。
2.熱したフライパンにベーコンを入れ、油が出たらキャベツとネギを加えて軽く火を通しておく。
3.材料2をすべてよく混ぜ合わせ、塩で味を整え作り方2の材料を加えて混ぜ合わせておく。
4.熱したフライパンに少量の油(分量外)をひき、中火で両面がきつね色になるまで焼いたら完成。
Point!
片栗粉を使う場合は、穀物粉の送料をすこし減らしましょう。片栗粉は二倍量の穀物粉に置き換えて作ると上手くいきます。生地に入れるマヨネーズは、表面をサクサク、カリッとさせるために少量加えています。少量の酢でも代用できますのでお試しください。
お好み焼きソースやウスターソース、醤油などを塗って食べてもよく合います。
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