擔仔麵│台南式タンツー麺

本日は『擔仔麵│台南式タンツー麺』のレシピを紹介します。以前も同名料理を紹介しましたが、少し作り方が違います。こちらの方が簡単かもしれません。以前のレシピはこちら

台湾の麺といえばこれ!台南発祥の伝統料理である『擔仔麵』を紹介しないわけには行きません。以前の記事には、コラムを書いていなかったのでここで改めて紹介したいと思います。


『擔仔麵』の擔仔とは台湾語で「天秤棒を肩に担ぐ」といった意味です。
『擔仔麵』の発祥は、伝説によると清朝末期の光緒年間、創始者は台南の洪芋頭(?)という人と言われています。現在もそうですが、台南は台風の進路に当たることが多く、7月から9月までは漁のための船を出せないことがしばしばありました。この時期の漁師たちの生活は困窮を極め、生計を立てられない人が多くいたことから「小月」と呼ばれていました。上記の洪芋頭もそんな漁師の一人で、小月のときは台南水仙宮の前で麺を売って生計を立て小月を凌いでいました。店の前には赤い提灯に自筆で「度小月擔仔麵」と書き、客を引いていたといわれ、これが現在に続く「擔仔麵」の始まりだといわれています。今でも伝統的な『擔仔麵』の店の前には赤い提灯が吊るされています。

現在では『擔仔麵』は総統府の国賓級のもてなしにも供される料理となり、中国共産党の全国代表大会でも指定料理になったことがあります。まさに台南市民の自慢の料理で、これからもより多くの国や地域で食べられるようになることでしょう。
日本のご飯茶碗くらいの小さな器に、こじんまりと装われた『擔仔麵』、どこかかわいらしく見えるこの麺料理には、台南人の思い出と哲学がぎっしり詰まっているのです。台湾旅行時には必ず味わっていただきたい台湾を代表する軽食の一つです。




難易度:
☆☆

調理時間:
1時間以内

材料1:
麺 ……… 400g
蝦 ……… 6匹
豚ひき肉 ……… 200g
干しシイタケ ……… 3個
モヤシ ……… 200g
エシャロット ……… 5個
ニラ ……… 200g
香菜 ……… 少々

材料2:
鰹スープ ………適量
 (鰹節でダシを取ったスープ、塩は入れない)

調味料1:
酒 ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ3
水 ……… 400g
砂糖 ……… 小さじ1
五香粉 ……… 少々

調味料2:
塩 ……… 小さじ1/2(適量)
胡椒 ……… 小さじ1/2(適量)


作り方:
1.エシャロットの皮を向き、みじん切りにする。 干しシイタケは水につけて戻しておき、ヘタをとってみじん切りにする。

2.熱した鍋にまんべんなく少量の油(分量外)をひき、 エシャロットを炒めて香りを出す。きつね色になったら取り出しておく。

3.作り方2の鍋に少量の油(分量外)を加え、干しシイタケを炒める。サッと炒めたらひき肉を加え、肉に火が通ったら、作り方2のエシャロットを加えて混ぜ合わせる。さらに酒、醤油、水、砂糖、五香粉を加えて強火で加熱し、沸騰したら弱火で1時間煮込んで肉餡を作る。

4.よく洗いぶつ切りにしたニラと適量の麺、蝦を、沸騰したお湯で茹でて、火が通ったら取り出して器に盛りつける。調味料2の塩と胡椒を加え、適量の鰹スープを器に注いで味を調える。

5.麺の上に蝦、大さじ1の肉餡を盛り付けたら好みで香菜を乗せて完成。





Point:
スープは適量の塩と鰹スープで作ります。器の大きさや麺の量で適量が変わるので、好みで調節しましょう。だしの素を使ってもよいでしょう。

すりおろしたニンニクをかけても美味しくなります。

ここから更に好みの調味料をかけて食べるのが台湾風。すりおろしたニンニクや、酢、ラー油など、好きな調味料を少量かけて食べてください。





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