茭白筍炒雞絲│マコモダケと鶏肉炒め

本日は『茭白筍炒雞絲│マコモダケと鶏肉炒め』というちょっと珍しい野菜を使った料理を紹介します。料理名に「筍」の文字が入っていますが、タケノコではなくマコモというイネ科の植物を使って作る炒め料理です。

マコモは学名を Zizania latifolia Stapf. といい、コメと同じくイネ科の植物です。漢字で「菰(こも)」とも書き、地名に漢字が残っていたりします。日本全国の水辺に生育し、昔は全国で食用にされていたようですが、今では名前を聞いたことのある人の方が珍しいかもしれません。北陸地方では今でも野菜として食用にします。実は今まで当ブログではマコモを使った料理ではタケノコで代用してたりしたのですが、日本でも一部地域でなら普通に手に入ることが分かったので、これからはマコモを使った料理もどんどん紹介したいと思います。

マコモは黒穂菌に寄生され肥大化した地下茎を食用にします。こう書くとなんだか危険な食べ物のように感じますが、人体に影響はないのでご安心を。中国では地下茎だけでなく、種子も野米、茭米、菰米などといって五穀(稲、麦、粟、稗、豆)に次ぐ、六穀として数えられることがあります。

タケノコよりも甘みがあり、ヤマイモのような食感で、真っ白な身は非常に滑らか。食べたことのない人はぜひ一度口にしていただきたいと思います。台湾のスーパーでは秋口から旬のマコモが売りに出されます。タケノコと同じように調理できますので、機会があればぜひ調理してみてください。レストランでもマコモを使った料理が食べられます。
 



難易度:
☆☆

調理時間:
30分以内

材料:
鶏むね肉 ……… 150g
マコモ ……… 200g
アスパラガス ……… 60g
エリンギ ……… 40g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 2本
中華スープ ……… 50cc


調味料:
醤油 ……… 少々
塩 ……… 小さじ1/4
固形ブイヨン ……… 小さじ1/4
一味唐辛子 ……… 少々


作り方:
1.鶏むね肉はよく洗い小指くらいの大きさに切っておく。

2.マコモは小指くらいの大きさに切る、アスパラガスとエリンギも小指くらいの大きさに切り分け、沸騰したお湯で茹でて火を通しておく。

3.熱した鍋に大さじ2のサラダ油(分量外)を加え、作り方1の鶏肉を色が変わるまで炒める。続いて醤油を垂らして香りを出したら、マコモ、アスパラガス、エリンギを加えてかき混ぜる。塩、固形ブイヨンを加えて味を調えたら、中華スープを加えて加熱して水分を飛ばす。

4.輪切りにしたトウガラシを加えてサッと混ぜ合わせたら、好みで一味唐辛子を振りかけて完成。


Point:
いわゆる野菜炒めの形式で作る料理です。中華スープと塩で味付けが決まるので、好みの量を調節してください。

レシピで葉野菜の大きさを全てそろえて作っていますが、マコモだけ大きめにきったり、エリンギを半分に割るだけにしたりと、材料の大きさにアクセントを付けてもいいでしょう。

鶏肉を切らずに大きなまま焼いて、細かく切った残りの材料に醤油を加えてソースを作り、鶏肉ステーキのようにしても美味しいです。

鶏肉とマコモ以外の材料は決まっていません。ニンジンやキクラゲで作ってもよいでしょう。また豚肉で作ると『茭白筍炒肉絲』という料理になります。

これが野菜のマコモ。小さなタケノコみたいです。



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