清燉羊肉│清燉羊肉煮込み

本日は『清燉羊肉』というシンプルな羊肉料理を紹介します。生薬と煮込むことで羊肉独特の臭み押さえて作る料理で、レシピでは普通の鍋で作っていますが本来は「電鍋」という特殊な調理器具を使って作ります。

さて、台湾の家庭に行けば必ずおいてある「電鍋」という調理器具、皆さんは見たことがあるでしょうか?ぱっと見旧型の炊飯器のような見た目で、台湾ではさまざまな家庭料理に使われます。台湾のコンビニエンスストアに入ったとき、入り口付近に必ず『茶葉蛋』がおいてありますよね?あれを保温しているのが電鍋です。台湾の家庭料理はこの電鍋が無ければ作れない料理も数多くあるため、当ブログでも過去何度かアレンジに四苦八苦したことがあります。台湾料理好きな日本人はわざわざこれを買って持って帰ることもあるようです。蒸し器と炊飯器の中間のような機能を持つ家電で、家庭で作る大部分の蒸し料理や低温煮込み料理はこの機械で作られます。

台湾で「電鍋」といえば「大同」製のものが有名で、ほとんどの電器店で買うことができます。

1955年に日本の東芝が初の実用的な電気炊飯器を発売(※開発者は東芝ではありません)します。当時まだ日本と国交のあった台湾では、およそ5年後、1960年台に東芝と大同が共同で史上初の電鍋の販売を始めます。去年(だったかな…)は大同電鍋誕生50周年でさまざまなイベントが開催されていました。筆者としてはもう少しデザインをどうにかできないものかと思いますが、台湾人には「あの形」でなければならないようです(笑)。

ちなみに同じ「清燉」料理でも『清燉羊肉(湯)』と『清燉牛肉(湯)』とでは香辛料の配合がけっこう違います。 羊肉のほうは独特の臭みを消すために香りの強い香辛料・生薬が多くなります。きちんとつくられた「清燉」料理は肉の匂いが完全に消え、びっくりするほどの香りと味が楽しめます。今回は当帰しか使っていないのですこし匂いが残りますが、まぁ、おいしく食べられます(笑)。いつか本格的名のを作ってみましょう。

本日の料理は本来電鍋を使って調理しますが、普通の鍋でも作れるようにアレンジを加えております。それではレシピいって見ましょう。




難易度:
☆☆

調理時間:
1時間以内

材料1:
羊肉 ……… 600g
タマネギ ……… 80g
水 ……… 450cc

材料2:
ショウガ ……… 40g
当帰 ……… 5g
枸杞 ……… 適量
大棗 ……… 2個

調味料:
酒 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1


作り方:
1.羊肉はよく洗い、二口大のぶつ切りにする。タマネギを食べやすい大きさに切る。ショウガを薄切りにする。

2.鍋にお湯(分量外)を沸騰させ、羊肉を入れて1-2分ほど煮込んでアクを抜く。火が通ったら取り出して水気を切っておく。

3.作り方2の羊肉、作り方1のタマネギとショウガ、当帰、枸杞、大棗を鍋に入れ、スープが1/3から半量になるまで落し蓋をして30-40分ほど煮込む。出来上がったら調味量を加えてよく混ぜて溶かしたら完成。


Point:
羊肉の臭みを抜くために川芎1g、百芷2gなどを加えてもいいでしょう。

最後の炊飯器での調理部分は、本来「電鍋」という台湾の特殊な調理器具を使います。電鍋がある方は羊肉と一緒に加える水を50ccに減らし、外鍋に水400ccを加えて加熱してください。

好みで輪切りにしたトウガラシや香草を加えてください。


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