今日からしばらくはいつもと趣向を変えて、台湾以外の各地の珍しい料理を紹介していきたいと思います。目指せ八大菜系制覇!
第一弾は川菜(四川料理)から『虎皮青椒│青唐辛子炒め』という料理の紹介です。軽くこげた青唐辛子の表面が虎の模様のように見えることから「虎皮」と名付けられています。
ちなみに中国語では通常「青椒」といえばピーマンのことを言います。ただし「青椒」の種類は非常に多種に及び、文字通り赤くないトウガラシ全体を広義には意味します。従って韓国で使うような青くて辛い唐辛子も「青椒」と呼び、この料理ではその青くて辛いトウガラシを使います。さすが四川料理!
ちなみにピーマンはトウガラシの栽培品種で、もともとは同じ植物です。同じ植物でも固体によって花の色が違うように、ピーマンは辛くないトウガラシを選んで品種改良しただけ、もちろん学名も Capsicum annuum L. とまったく同じです。近年は白や紫などのピーマンもあります。
ピーマン(及びトウガラシ)のビタミンC含有量は通常人間が食べる食物の中ではダントツのトップ。しかも大量のフラボノイドを含むので、加熱してもビタミンCが破壊されにくいというなんとも体にありがたい野菜です。
自宅でトウガラシを栽培している方は、成熟する前の青いモノを使えばいいでしょう。スーパーでも青唐辛子は売られていると思うので、手に入れて使ってください。辛いのが苦手な方は小ぶりのピーマンを使ってください。
この料理で使う材料は青唐辛子のみ。店によっては中にひき肉を詰めて作ることもありますが、今回はシンプルに青唐辛子のみで作ってみます。醤油と塩で焼くだけのシンプルな料理ですが、非常においしいのでぜひお試しください。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
青トウガラシ ……… 200g
調味料1:
醤油 ……… 大さじ1
塩 ……… 小さじ1/2
砂糖 ……… 小さじ1/2
固形ブイヨン ……… 小さじ1/2
調味料2:
サラダ油 ……… 大さじ1
作り方:
1.青トウガラシをよく洗い、ヘタを切り落として中の胎座(種のついている中心の部分)とタネを取り除く。
2.調味料1をよく混ぜ合わせておく。
3.熱したフライパンに油をひかずに作り方1の青トウガラシを入れ、よくかき混ぜながらすこし柔らかくなるまで焼く。
4.青トウガラシの水分が抜けて柔らかくなったら、サラダ油を加えて一気に炒める。フライパン返しなどで青トウガラシを押さえつけ、扁平に変形させる。
5.作り方2の混ぜ合わせた調味料2をかけ、青トウガラシの表面に軽く焦げ目が付くように押さえつけながら焼く。両面にきれいな焼き色が付いたら完成。
Point:
調味料1は混ぜ合わせず、最後に順番に入れて行ってもOK。やりやすい方法で行ってください。
小さじ1の酢を加えても美味しく作れます。
青トウガラシ表面の焦げ目がポイントです。きれいな焦げ目をつけてください。
作り方5で刻んだニンニクを加えたり、出来上がりにゴマを振りかけたりしても美味しく作れます。
旨みの強い品種の青トウガラシを使うと絶品です。
太目の青トウガラシなら中に豚のひき肉を詰めても作れます。豚肉には好みの味を付けてください。
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