福建紅麹湯│福建風紅麹スープ

難易度:☆ 調理時間:3時間以内
紅麹を使った福建風のスープ『』のレシピを紹介します。そのまま飲んでもいいですが、豆腐や肉類など各種具材を煮込むことで色々な味を楽しめます。鍋のベースとしても使えます。紅麹が手に入らない方は普通の塩麹や酒糟を使って作ってみましょう。

さて、台湾にも「福建省」があることをご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?台湾に長いこと住んでいる人や台湾に何度も訪れている人でも知らないことがあるのですが、国共内戦で敗北した中華民国政府は台湾省の全域を支配化においたのですが、台湾省以外に福建省の島嶼の一部も支配を維持しました。場所的には台湾本島から遠くはなれた、大陸福建省の沿岸、金門島、烏島、馬祖島の三箇所が中華民国福建省にあたります。

現在の台湾のほとんどの地域は日本による統治を受けたことがあるのはご存知の通りですが、この中華民国福建省の地域は、日本統治を受けていません。辛亥革命から現在に至るまでずーーーっと中華民国国民党の支配を受けている地域で、政治的にも非常に独特な地域となっています。現在国政や地方政でまったくの落ち目にある国民党ですが、この三地域だけは圧倒的な国民党支持を維持しています。民進党やその他の政党が付け入る隙は全くありません。

金門島などは中国大陸と数キロしか離れていない場所なので、国共内戦時は多数の砲弾が島に降り注いだと言います。金門ではこのとき島内に残された多数の砲弾の鉄くずを加工し、包丁や鉄器を加工するという鉄産業が発達しました。今でも金門島産の中華包丁は台湾ではちょっとしたブランド品となっています。中国人のしたたかさがよく分かるようです。

中国台湾の両岸関係が改善された現在は、商業交流が盛んになり多くの人やモノがこの地域を往来するようになりました。金門などは普通の船に乗って30分ほどで中国に渡れてしまうので、日帰り旅行も簡単です。(ただし台湾人が中国に渡る時はビザを取得する必要があるため、観光で訪れる台湾人は稀です。日本人ならノービザで対岸まで渡れます。)台湾滞在が長くなりそうなら、一度中華民国福建省に足を運び、さらに対岸の中国福建省まで足を伸ばして違いを楽しんでみるのもよいでしょう。

そうそう、この地域で食べられる料理はもちろん「福建料理」です。台湾料理が福建料理から派生した料理であることがとてもよく分かる料理を楽しめます。

[材料]
ミカンの皮 ……… 5g
ネギ ……… 10g
カツオブシ ……… 10g
エビの殻 ……… 5g
白菜 ……… 50g
ダイコン ……… 10g
ショウガ ……… 5g
ニンニク ……… 2個
水 ……… 2000cc

[調味料]
紅麹 ……… 20g
砂糖 ……… 大さじ1
塩 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ2
醤油 ……… 大さじ1

[作り方]
1.ミカンの皮をよく洗っておく。ネギをオーブンで焦げ目がつくまで焼いておく。ダイコンとニンニクの皮を剥いておく。

2.白菜以外のすべての材料と調味料を鍋に入れ、加熱して沸騰させる。沸騰したら蓋をして弱火で1時間ほど煮込み、その後火を止めて3時間ほど味を染み出させる。

3.白菜を入れて再び加熱して沸騰させる。最後にすべての材料を漉しとって完成。

Point!
食べる直前に塩や砂糖で味を整えます。

牛肉との相性がよいスープです。また油の多い魚を煮込んでもおいしくなります。いろいろな材料を煮込んで見ましょう。

ミカンの皮は陳皮1-2gで代用できます。柑橘類の種類によって香りが違うので、色々と試してみましょう。海外産の柑橘類を使う場合は、しっかりと洗って皮表面の農薬を落としてから使って下さいk。


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