難易度:☆ 調理時間:30分以内
日本や台湾でもおなじみの四川を代表する名菜『回鍋肉│ホイコーロー』のレシピを紹介します。中華鍋やフライパンで作る豚肉と野菜を炒めた料理で、中華といえばこの料理を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
料理名にある「回」の文字は、一度取り出して鍋に"戻す" の意味で使われています。日本語ではホイコーローという名前で定着していますが、「回」の中国語の発音は「Hui2」、日本語だとフェィのように聞こえます。日本語のホイコーローを中国人に言ってもまず通じないので気をつけましょう。
「回」の字には様々な意味があります。中国語の辞典から回の意味を引いて見ましょう。
1.もと来た場所に戻る。→回家(家に帰る)、回國(帰国する)
2.後ろにまわす。→回頭(振り返る)、回顧
3.曲がる。→回腸、回廊
4.答える。→回答、回絶(明確に拒絶する)
5.(量詞)反復の数や小節の章などを数える。→第一回
6.中国に居住するイスラム族。→回族
7.(姓)。
日本語でも中国語とほとんど同じ意味で使えます。元々は水が流転する形を現した象形文字で、「転(轉)」と同じ意味で使われていましたが、ほどなく帰る、戻るの意味も加えられ、古代から現在までほとんど意味も形も変わらずに使われてきました。
「回」の字は眺め続けているとゲシュタルト崩壊を起こしてしまいます。現代人の絵文字を作るセンスもすばらしいですが、古代中国人の漢字を作り出すセンスも負けてはいませんね。
豚ばら肉 ……… 200g
味噌 ……… 大さじ1
ピーマン ……… 1/2個
ニンジン ……… 30g
ニラ ……… 50g
ネギ ……… 50g
ショウガ ……… 10g
ニンニク ……… 2個
[調味料1]
砂糖 ……… 小さじ1
豆板醤 ……… 大さじ1/2
醤油 ……… 大さじ1
テンメンジャン ……… 大さじ1
サラダ油 ……… 大さじ2
[調味料2]
塩 ……… 小さじ1/2
酒 ……… 大さじ2
水 ……… 50cc
[調味料3]
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1
ごま油 ……… 少々
[作り方]
1.豚ばら肉をうす切りにする。ピーマンの種を除き、食べやすい大きさに切る。ニンジンの皮を剥きうす切りにする。ニラとネギを良く洗いぶつ切りにする。ショウガをうす切りにする。ニンニクをうす切りにする。
2.ニンニクとすべての調味料1を小皿に入れて軽く混ぜ合わせ、ラップをして電子レンジで2分半加熱しソースを作る。
3.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、豚ばら肉を色が変わるまで強火で炒めてから取り出して油を切っておく。同じフライパンにネギとショウガを加えて香りが出るまで炒めたら、すべての調味料2を加えて混ぜ合わせる。続いて味噌、ピーマン、ニンジン、ニラを加えて野菜に火が通るまで中火で炒める。
4.作り方3のフライパンに取り出しておいた豚ばら肉を戻して軽くかき混ぜたら、水溶き片栗粉を加えてとろみを付ける。最後にごま油を振りかけて完成。
Point!
実は家庭のコンロくらいの火力なら、豚ばら肉を取り出して鍋に戻す(回鍋)作業は省いてもほとんど味に変わりはありません。レストラン並みの強火で作るなら回鍋は必須なのですが、家で作るなら豚肉を取り出さずにそのまま野菜を炒めてもOKです。
ニラの代わりに葉ニンニクなどを使っても良いでしょう。
出来た『回鍋肉』をご飯に乗せるとスタミナ満点!とっても美味しい『回鍋肉丼』の完成です。
豚肉とキャベツだけでシンプルに作っても美味です。薄切りにしたエリンギなどを加えても食感に変化が出てよいので、色々とアレンジしてみて下さい。
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