茶香排骨│豚ばらのウーロン煮込み

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
茶葉を使った『茶香排骨│豚ばらのウーロン煮込み』のレシピを紹介します。烏龍茶を使って豚肉を煮込んで作る料理で、とってもいい香りがします。

この料理では烏龍茶を使います。

実は世界中で使われている「茶」をあらわす単語、例えば英語の Tea や、日本語のチャは"すべて"中国の「茶」という語が語源になっています。大きく分けて(今で言う)普通話を元にした「茶│チャ」系列の単語と、福建・台湾方言(閩南語)を元にした「茶│テー」系列の単語に二分されます。

日本語のチャ、韓国語の차│チャ、ロシア語のчай│チャイ、タイ語のชา│チャーなどはすべて前者の系列、対して英語の Tea、フランス語の thé、、マレーシア・インドネシア語のTehなどは後者の系列に属します。

西洋に紅茶が広まったのは17世紀中盤です。その当時清朝から茶葉貿易の許可を得ていた福建省(特にアモイ)の商人がオランダ人と取引をする過程で、彼らの使っていた閩南語であるTe│テーの発音が西洋を中心に広まりました。明かに一つの単語を語源とした単語が現在も世界中で使われているというのは言語学の世界でもあまり例がありません。日本発のこういう単語はないものでしょうかね?ニンジャとかでしょうか(笑)?

烏龍茶は茶葉の発酵を途中で止めた半発酵茶、青茶と呼ばれる茶の一種です。台湾では頭頂烏龍茶、当方美人茶、文山鉄観音と、世界的に有名な数種の烏龍茶を楽しむことが出来ます。茶葉も日本よりは安く手に入るので、お土産にいかがでしょうか?

但し!筆者の確認したところ文山鉄観音は生産量が非常に少なく、市場には多くの偽物が出回っています。あまり安いものはほぼ偽物(といっても別種の烏龍茶、例えば武夷岩茶など)ですので購入時に気をつけましょう。箱や茶葉で見分けるというより産地の茶行で直接買うのが間違いありません。相場は600g800-1000元ほどです。


[材料]
豚バラ肉(塊) ……… 600g
八角 ……… 3個
肉桂 ……… 5g
烏龍茶葉 ……… 5g
ネギ ……… 40g
ショウガ ……… 20g
キャベツ ……… 100g

[調味料]
醤油 ……… 大さじ3
水 ……… 300cc
砂糖 ……… 大さじ1
紹興酒 ……… 大さじ3
塩 ……… 少々

[作り方]
1.豚バラ肉(塊)を6-7cmの長さに切り出し、沸騰したお湯で2分ほど茹でてアクを抜いておく。

2.ネギを段切りにする。 ショウガをうす切りにする。キャベツを食べやすい大きさに切っておく。

3.鍋の底にネギとショウガを敷き、上に作り方1の豚バラ肉(塊)を乗せる。続いてすべての調味料を混ぜ合わせたものを注いだら加熱して沸騰させる。沸騰したら落し蓋をして弱火で40分煮込む。

4.作り方3の鍋からネギとショウガを除き、キャベツを盛り付けた器に肉を乗せる。余ったスープを上からかけて完成。

Point!
作り方3以降は炊飯器で作れます。同じようにネギとショウガを底に敷いたら、肉と調味料を入れてスイッチを入れるだけで完成です。

茶葉はスープに入れたまま肉に添えます。

骨付きの肉を使っても良いでしょう。

レモンティー、ジャスミンティーなど普通の茶葉以外を使っても作れます。特にレモンティーを使ったものは『檸檬茶香排骨』という特別な名前のある料理です。 興味のある方はお試しください。


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