難易度:☆ 調理時間:一瞬
エビを使ったお手軽料理『蒜蓉炒蝦│エビのニンニク炒め』のレシピを紹介します。これだけニンニクを使えばスタミナ補給もばっちりですね!
料理名にある「蓉」は日本ではあまり見かけない漢字ですが、皆さん意味をご存知でしょうか?
もともとフヨウ(芙蓉)というハス(蓮)に似た花を指す漢字なのですが、いつしか本物のハスと混同され芙も蓉も単独でハスを意味する漢字になってしまいました。元来のフヨウはアオイ科フヨウ属の木本で、学名を Hibiscus mutabilis といいます。学名から分かるようにハイビスカスの仲間です。水性のハス(Nelumbo nucifera)とはまったく別物なのですが、芙蓉がハスの別称として使われるようになってからは、混同を避けるためにそれぞれ木芙蓉、水芙蓉と呼び分けることもあります。
現代では「芙」の字も「蓉」の字も、どちらも美しさをたたえる形容詞として使われることが多く、今回の料理名に使われているのもこちらの用法です。また台湾では女性の名前にどちらかの字が使われることも非常に多く、どちらかの字をキーワードに使って画像検索などするとその例の多さに驚かれることでしょう。
芙蓉の木は湖南省では街中いたるところに植樹されており、湖南省は別名を芙蓉国とも呼ぶほど。更に芙蓉は四川省成都の市花でもあり、成都は別名を「蓉城」と称します。
フヨウは古代から人々を魅了してきた花の一つで、多くの園芸品種があります。品種によっては午前中と午後で花の色が変わり、一日中見ていても飽きない美しい花です。筆者も一度見たことがありますが、八重咲きで色の変わるフヨウの花はそれは本当に美しいものです。
ちなみにフヨウは台湾にも自生しています。それほど深い山に入らなくても見つかるので、植物好きな方は探してみるとよいでしょう。花期(真夏から晩秋)に当たれば美しい花を楽しむことができます。
それではレシピです。
[材料]
エビ ……… 300g
ニンニク ……… 40g
ネギ ……… 5g
[調味料]
一味唐辛子 ……… 適量
塩 ……… 小さじ1/2
酒 ……… 大さじ3
胡椒 ……… 少々
[作り方]
1.エビのヒゲを切り落とし、殻をむいて背ワタを取っておく。ニンニクをみじん切りにする。ネギをみじん切りにする。
2.熱したフライパンに大さじ3のサラダ油(分量外)をひき、作り方1のエビを入れて強火で手早くかき混ぜながら表面が少し焦げるまで炒める。
3.作り方2のフライパンにニンニクとネギ、すべての調味料を加えてよく混ぜ合わせる。フライパンの底にたまっている水分が乾くまで強火で炒めたら完成。
Point!
エビの身から染み出す水分がフライパンの底に少しだけ溜まりますが、それが乾くまで炒めて完成です。強火なら数分で調理完了です。
少量のごま油を加えたり、紹興酒を使ったりするとより中華風になります。
冷凍エビでも作れますが、どうせなら生のエビを使いましょう。
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