難易度:☆ 調理時間:2時間
台湾の伝統料理『筍乾蹄膀│干しタケノコと豚足の醤油煮込み』のレシピを紹介します。炊飯器で炊いて作るので簡単に作れますが、味わい深くとてもおいしい料理です。筆者の大好物でもあります。以前も同名料理を紹介しています。以前のレシピはこちら。
「蹄膀」 とは「蹄(ひづめ)の傍(かたわら)」のことで、豚の爪先に近い部位の肉のことです。「膀」」の字を使っているので分かりにくいですが、人の隣(傍)ではなく肉の隣(膀)くらいの意味だとご理解ください。日本だと膀胱くらいにしか使わない漢字です。蹄膀は台湾、福建や広東料理でで非常によく使われる材料のひとつです。日本でもそうとうな量が生産されていると思いますが、あまりスーパーなどで見かけないですね。一体何処に消えてるんでしょうかね?
ブタといえば西遊記でおなじみの猪八戒。台湾では道教の神様として(一部で)人気の神様です。しかし旅行客や一般人が参拝するような普通の廟には祀られていません。なぜでしょう?
道教では猪八戒をはじめと伝説の妖怪を祀ることがあるのですが、そのご利益は伝説とはいえ「何をした人物(妖怪)か」というのが重要視されます。西遊記で猪八戒は人喰い、浪費、好色、酒好きの妖怪として描かれています。つまり猪八戒を祭っているのはこれらを生業とする人々、賭博、飲酒、売春、詐欺団など表に出られない黒社会の住人たちということです。たいていはそういう事務所の屋上やそういうエリアの路地裏などに小さな廟があり、夜間に人目を憚ってそういう人たちにひっそりとお参りされます。とはいえ…、参拝客の業種柄集まる賽銭は廟の規模に比べると非常に多額で、いつも高価なお供え物がされていたりします。黒社会の神…、興味をそそられますが、一般人が安易に足を踏み入れて祀るような神ではないことは確実なようです。
それではレシピです!
[材料]
豚足 ……… 700g
干しタケノコ ……… 300g
ショウガ ……… 30g
トウガラシ ……… 2本
ネギ ……… 50g
[調味料]
酒 ……… 50cc
砂糖 ……… 大さじ2
醤油 ……… 100cc
水 ……… 600cc
[作り方]
1.干しタケノコを沸騰したお湯で5分ほど茹でて酸味を抜いておく。茹で上がったら取り出して水気を切り、5-6cmの長さに切りそろえておく。
2.ネギ、ショウガ、トウガラシをそれぞれ包丁の腹で叩いて潰しておく。
3.豚足を沸騰したお湯で表面の色が変わるまで2-3分ほど茹で、アクを抜いておく。
4.炊飯器の中央に作り方3の豚足を置き、周りに作り方1の干しタケノコを敷き詰める。干しタケノコの上にショウガ、トウガラシ、ネギを置き、酒、砂糖、醤油、水を加えて炊飯器のスイッチを入れる。この時の水位を覚えておくこと。
5.炊き上がったら一度蓋を開け、中にある豚足をひっくり返す。作り方4のもともとの水位まで水を加えたら、もう一度スイッチを入れて炊く。炊き上がったらショウガ、ネギ、トウガラシを除き、器に盛り付けて完成。
Point!
豚足の代わりに塊の豚バラ肉を厚切りにして調理してもOK。豚足を使わない場合は豚肉の厚さにもよりますが、炊く回数は一回でよいでしょう。皮付きのバラ肉ならトンポーロウのような料理が出来ます。
一度冷ますとスープがゼリー状になりますが、加熱すると液体に戻ります。一度冷ましてから再加熱すると味が芯まで染みてよりおいしくなります。ぜひお試し下さい。
鍋でも作れるのですが、火力の調節が難しく水量が減ってくると弱火でも焦げる事があるので炊飯器で炊く方が簡単です。
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