浮水魚羹│台南風白身魚のあんかけスープ

難易度: 調理時間:2時間
台南地方の有名料理『浮水魚羹│台南風白身魚のあんかけスープ』のレシピです。ふわふわの「魚羹」から自作します。本来は以前紹介した『浮水肉羹│豚肉のとろみスープ』の記事内で紹介したサバヒーを使った台湾の名物料理ですが、レシピでは普通の白身魚で作っています。

今までも何度か紹介していますが、「羹」とはとろみをつけたスープで肉類を煮込んだもの。「羹」の字に「羊」の字が“二つ”も使われていることはお分かりでしょうか?上部の「羔(こひつじ)」の羊と下部の「美(おいしい)」の羊です。字からも分かるように、もともとは「羊肉」を使って作る料理でした。紀元前から伝わる由緒正しい料理です。

「羹」は福建省を経由して台湾に伝わった後、台湾独自の食材を使って様々な「○羹」料理を生みました。特に台南の『浮水○羹』はとても有名です。台湾を訪れる観光客が普通に口にする台湾料理は、近代、特に日本統治時代に生まれた北部料理が主だと思います。しかし本当の台湾美食は、明・清朝時代から伝わる台南の地方料理(特に家庭料理)を味わわずして語れません。

夏休みで多くの方が台湾を訪れることと思いますが、時間に余裕があればぜひ台南を訪れて、北部とは違う独特の伝統料理を味わってみてください。台南の料理店は基本的に北部の料理店よりハズレが少ないです(笑)。


各地のおいしいレストランが知りたいという方は、今すぐメッセージを!ガイドブックに載っているお店よりはおいしいお店を紹介できると思います(笑)。


[材料]
白身魚切り身 ……… 600g

[調味料1]
水溶き片栗粉 ……… 適量

[調味料2]
塩 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1と1/2
ショウガ ……… 5g
片栗粉 ……… 35g
サツマイモ澱粉 ……… 35g

[調味料3]
塩 ……… 適量
ショウガ ……… 20g
ごま油 ……… 小さじ1/3

[作り方]
1.白身魚切り身の皮を取り、フードプロセッサーなどですり身にする。白身魚のすり身をボウルなどに入れ、調味料2を混ぜ合わせて魚羹の元を作る。ラップをして冷蔵庫で1時間ほど寝かせておく。

2.作り方1の魚羹の元を手のひらで一口サイズに成形し、沸騰したお湯(分量外)に入れて浮き上がってくるまで茹でたら取り出しておく。

3.作り方2で魚羹を茹でたお湯を適量取り、塩を加えて味を調えてスープを作る。スープを沸騰させたら火を止めて水溶き片栗粉を加えとろみをつける。細く千切りにしたショウガと作り方2の魚羹をスープに入れ、ごま油を振りかけて完成。

Point!
台南ではサバヒーのすり身を使って魚羹を作りますが、日本では手に入らないので適当な白身魚をすり身にして作りましょう。

魚羹は煮込みすぎると味と食感が落ちます。浮き上がってきたらすぐに食べられるよう食事の直前に調理するとよいでしょう。

魚羹は一度火を通しておけばそのまま冷凍して保存できます。あとは好みのスープで茹でて解凍するだけで食べられます。

スープが物足りない方は少量の醤油や溶き卵を加えて風味を増しましょう。


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