難易度:☆ 調理時間:
「中餐丙級證照」シリーズから『鳳梨糖醋小排│パイナップル入り酢豚』の紹介です。酢豚自体は日本起源の中華料理なのですが、『糖醋○○』はその由来になった料理、今回はパイナップルを使って酸味を利かせて作ります。
1504年、ポルトガル人がブラジルからヨーロッパに持ち込んだことで世界中に広がったパイナップルは、1970年代までは台湾の主要な輸出産業でした。
パイナップルに含まれる肉類を柔らかくする作用があることで有名な蛋白分解酵素ブロメラインは、 日本でも床ずれや潰瘍の医薬品として外用軟膏が認可されていますし、西洋では気管支の炎症を取ったり痰を切ったりする内服薬としても使われている成分です。ブロメラインのタンパク質を分解する作用に関しては西洋医学のお墨付きなのです。
ブロメラインは近年台湾でも「がんに効く」などのうたい文句(もちろん表立っては広告できませんが…)で健康食品として売り出され、一定の売り上げがあるようです。腸内の悪玉蛋白(?)を分解してしまうことで健康に効果を発揮するのは分かります。本当に抗腫瘍作用があるのかは未知数…だと思っていたのですが、身近にこれだけを飲み続けてがんを治した(マジかよ!)という人がいるのでびっくりです。
ブロメラインは加熱で分解してしまうので、この手の熱々の料理では酸味付けとして使っています。健康効果は期待できません。
パイナップルではなくグレープフルーツや、リンゴ、トマトなどの酸味のあるフルーツを使っても作れます。 大人から子供まで楽しめる定番中の定番中華です。
[材料]
豚バラ肉 ……… 300g
パイナップル ……… 輪切り3枚
ピーマン ……… 1/2個
トウガラシ ……… 1本
ニンニク ……… 2個
水溶き片栗粉 ……… 小さじ1
[調味料1]
塩 ……… 小さじ1/4
片栗粉 ……… 小さじ2
[調味料2]
水 ……… 大さじ2
酢 ……… 大さじ2
ケチャップ ……… 大さじ2
砂糖 ……… 大さじ3
酒 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1/2
[作り方]
1.パイナップルの薄切りを6-8等分する。ピーマンは千切り、もしくは食べやすい大きさに切る。トウガラシは輪切りにする。ニンニクは薄切りにする。
2.豚バラ肉は一口サイズに切り、調味料1と良く混ぜ合わせておく。
3.鍋に揚げ物油を入れ180度に熱した後、作り方2の豚バラ肉をきつね色になるまで揚げて取り出し油を切っておく。同じ油に作り方2のピーマンをくぐらせて、サッと火を通してから取り出して油を切っておく。
4.熱した鍋に大匙2のサラダ油を加え、ニンニクとトウガラシを入れて香りが出るまで炒める。続いて調味料2を混ぜ合わせた物を加え沸騰させる。
5.作り方4の鍋に作り方3の豚バラ肉、ピーマン、作り方1のパイナップルを加え、ソースと絡めるようにして中火で炒める。 最後に水溶き片栗粉でとろみをつけたら完成。
Point!
パイナップルの代わりに、グレープフルーツ、リンゴ、トマトなどを使う場合は食感がアクセントになるように切り方を工夫しましょう。パイナップルを利用して肉を柔らかくしたい場合は、肉を加熱する前に「生の」パイナップルと一緒に混ぜておきます。冷蔵庫に一昼夜入れておけば十分柔らかくなりますのでおすすめです。
缶詰のパイナップルを使うのが最も簡単です。シロップ浸けの場合は、砂糖はすこし少なめに作りましょプ。
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