難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾をはじめ中国南部沿岸諸省で食べられる『椒鹽虎蝦│ブラックタイガーの塩コショウ焼き』のレシピを紹介します。地域によって微妙に味付けや調理方法が違うのですが、今回は潮州風のレシピをお届けします。塩コショウとトウガラシをまぶしたブラックタイガーを蒸し焼きにした絶品料理です。ビールによく合います。
台湾では『胡椒蝦』などの名前で特に台湾南部の名物料理として楽しまれています。
さて、料理名にもある「虎蝦」とは「ブラックタイガー」のことで日本でもおなじみの大型のエビの事です。英語でも中国語でも「虎」の名前が付けられていますが、正式な和名は「ウシエビ」といいます。日本だとウシになってしまうんですね。まぁ、中国語でも正式名称は「草蝦」というんですけどね。
タイガーという名称はエビの身の部分に黒い縞模様が入っていることから名づけられました。そのTIGER│タイガーという英語は古代メディア語で矢を表す「Tigris」という語が元になっているそうで、矢のように流の速い川、ティグリス川と同じ語源を持ちます。矢のように動きが早い動物という意味であったとされています。(参考:http://ameblo.jp/nirenoya/entry-10503922274.html)
日本語のトラは「捕らえる」から来ているそうです。日本に存在しないはずのトラにいつ頃どういった理由で名前が付けられたのかは知りませんが、中国から伝説だけが渡ってきて漠然と名前が付けられたのではないでしょうか。
本家漢字の虎の字は象形文字です。この字はかなり古くから存在したことが分っており、中国では恐怖の対象、かつ割と身近な存在であったようです。虎の字を使った故事成語が多いことからも分かりますね。
そんな虎の名前を冠した「エビ」を使った料理です。竹林にブラックタイガーの養殖池を作ったら…、立派なエビになったりはしませんかね…。
それではレシピです。
[材料]
ブラックタイガー ……… 12尾
ネギ ……… 30g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 2本
小麦粉 ……… 50g
[調味料]
紹興酒 ……… 大さじ2
塩 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 適量
[作り方]
1.ブラックタイガーをよく洗い、背中を割って背ワタを抜く。
2.ネギとニンニクを細かくみじん切りにする。トウガラシをみじん切りにする。
3.ボウルに小麦粉と塩、胡椒を入れてよく混ぜ合わせる。これを作り方1のブラックタイガーの身にまぶす。
4.フライパンに揚げ物油を適量入れて160度に熱し、作り方3で衣をつけたブラックタイガーを入れてきつね色になるまで火を通す。火が通ったら取り出して油を切っておく。
5.別のフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ネギとニンニクを炒めて香りを出す。続いてトウガラシと作り方4で揚げたブラックタイガーを加えて全体をよく混ぜ合わせながら中火で炒める。
6.最後に紹興酒を振りかけてアルコール分を飛ばして香りを出したら、適量の塩、胡椒を振りかけて完成。
Point!
台湾では鉄鍋で蒸し焼きにして作りますが、広東省では一度揚げたものを使って作るようです。フライパンでも炒めるので、揚げる段階では衣に軽く色が付くまで揚げればOKです。
出来上がりにレモンやライムを添えてもよいでしょう。
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