胡椒蝦│エビの胡椒焼き

胡椒蝦│エビの胡椒焼き

本日紹介するのは『胡椒蝦│エビの胡椒焼き』という料理。台南地方発祥の純粋な台湾料理の一つで、南部地方では非常な人気を誇ります。

『胡椒蝦』というだけあって、非常にスパイシーな料理で東南アジア系の辛い料理が好きな方は中毒になること間違いありません。蝦の甘さと胡椒の辛さは、お酒のおつまみに最適で、台北市内でも熱炒の店や蝦釣り場などで簡易版の『胡椒蝦』を食べることができます。

しかし今日は台南地方の本格的な胡椒蝦を日本で作ってしまいましょう。材料は日本の台所にあるものだけで作れるので恐れることはありません…が、調理にドライヤーを使います。本場台南の胡椒蝦は帽子をひっくり返したような専用の鉄鍋を使って長時間加熱して作るのですが、日本で準備するのはまず不可能なため、ドライヤーを代用します。ドライヤーを使った調理は、いろいろな料理に応用ができそうですが、まずは恐れず試してみてください。

食べる時は殻つきの頭をまずパクリと行きましょう。殻に閉じ込められた香辛料の香りが口いっぱいに広がります。そして流れ出す甘みあふれる蝦の脳。頭部分だけでビールを数杯いけてしまうほどの強烈な美味。胡椒がよく絡まった足部分は噛むとパリパリと音を立ててはじけます。

本場では非常に多くの香辛料をブレンドして調理するそうです。ビールが苦手な方や子供はコーラやスプライトなどの炭酸飲料で口内を洗い流しながら食べるといいでしょう。

これぞまさに台湾南部の味、中国の歌手フェイ・ウォンも台湾に来るたびに食べるという胡椒蝦を日本の家庭でもぜひ!Higeneが心の底からおすすめするレシピの一つです。

写真は台南の某有名店の胡椒エビ



難易度:
☆☆

調理時間:
1時間以内

材料:
エビ ……… 600g
 (新鮮な大型のもの→Point参照)
胡椒 ……… 大さじ1
唐辛子粉 ……… 適量
生姜 ……… 10g
酒 ……… 大さじ5

調味料:
五香粉 ……… 小さじ1


作り方:
1.エビはよく洗いはさみでヒゲと足先を切る。少量の酒に漬けておき、臭みを抜く。

2.殻の付いたまま背中を割り、背ワタを取る(→Point参照)。ニンニクはすりおろしておく。

3.深めの鍋(→Point参照)にエビとすりおろしたニンニクを入れ、酒とすべての調味料を加えてよく混ぜ合わせる。

4.強火でよくかき混ぜながら加熱する。水気がなくなってきたらドライヤーの熱風で表面を乾かしながら殻がパリパリになるまで炒めて完成。

 こんな感じになるまで炒めます。


Point:
エビは新鮮で大型のもの、日本でならブラックタイガーや車えび、テナガエビなどを使いましょう。台湾の熱炒の店では小型のものも出てきます。

背ワタのないエビを使うなら背中を割らずに調理します。

本来は鉄鍋を使いますが、なければ行平鍋やシチュー鍋などで調理しましょう。フライパンで調理も可能ですが、混ぜる時にエビが飛び出すかも知れません。

塩コショウではなく、胡椒のみを使います。なるべく品質の良い胡椒を使って調理しましょう。塩は出来上がりに好みで振りかけてください。

唐辛子粉は入れなくても作れます。出来上がりにごま油をたらしたり、すりおろしたニンニクを入れてもOK。

ドライヤーを使うときはコードが鍋の取っ手に引っかからないように注意。強火で調理するので、もれた火でコードが焦げるのにも注意です。

強火で下から、ドライヤーの熱風で上からと両方から加熱して殻表面の水分を飛ばします。ドライヤーを使わない場合は、表面の水気が飛ぶまで焦がさないようによくかき混ぜながら加熱します。少々時間はかかりますが、殻をパリパリにするのがポイントです。

出来上がりを頭からパクリと行きましょう。コレを食べず(作らずして)して台湾料理は語れません。





0 コメント :

 
日本で作れる台湾料理 © 2012 | Designed by Rumah Dijual , in collaboration with Web Hosting , Blogger Templates and WP Themes
FB FACEBOOK TW TWITTER