2015年3月17日火曜日

白果炒花枝捲│ギンナンとイカの炒めもの

難易度:☆ 調理時間:30分以内
中餐丙級證照」の課題料理より、『白果炒花枝捲│ギンナンとイカの炒めもの』のレシピの紹介です。ギンナンとイカを炒めるだけのシンプルな料理ですので、おかずにもう一品ほしいときや晩酌のおつまみに最適です。

ギンナンの実のなるイチョウは中国語で「鴨脚樹」といいますが、もう一つ「公孫樹」という別名があるのも知っていましたか?芽吹いてから非常に長い年月を経ないと実がならない、つまり孫の代に実がなる樹ということから名付けられたそうです。

「公孫」の字は中国でも珍しい二字姓としても使われます。三国志にも登場する姓なのでご存知の方も多いことでしょう。基本的に二字姓は中華外の民族の姓が定着したものが多いのですが、この公孫に関しては非常に長い歴史を持つ中華発祥の姓です。

ちょっと前に紹介した中国伝説の王である黄帝は姫水という川のほとりで生まれ育ったことから後に「姫」姓を名乗ることになりました。この姫姓の後代らが周王朝を作り、現在中国のほとんどの姓の元になったのはご存知のとおり

《史記》によると黄帝が「姫」姓を名乗るまではもともと「公孫」姓だったそうです。黄帝は(いまのところ)伝説上の人物ですが、この説が正しいとすると中国古代八大姓のほとんどは「公孫」姓が由来ということになってしまいます。現在の「公孫」姓のほとんどは周代諸侯の孫らが公籍を離脱するときに賜った姓が由来になっています。諸侯の男子は公籍に入るのですが、直系ではない「公子」の男子は臣籍に入ることになっており、この時「公孫」姓を名乗ることになっていました。由来から見ると明らかなように「公孫」とはもともとは男系を示す「氏」です。「氏」としての「公孫」とは別に最古の「姓」の一つとして「公孫」があったというのはなかなか興味深い話ですね。どちらにせよ中国では非常に古い歴史を持つ姓の一つです。

実は日本には燕国王公孫淵の末裔(とされる人々)が渡来し、「常世」や「赤染」という姓を名乗るようになったという話が残されています。もし知り合いに「常世」や「赤染」といった姓の方がいれば、聞いてみるといいかも知れません(笑)。


[材料]
ギンナン ……… 150g
イカ切り身 ……… 450g
トウガラシ ……… 1本
ショウガ ……… 15g
ネギ ……… 30g

[調味料]
塩 ……… 小さじ1/4
酒 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/4
胡椒 ……… 少々
ごま油 ……… 小さじ1
水 ……… 大さじ2

[作り方]
1.ギンナンをよく洗い、沸騰したお湯で茹でて火を通す。

2.ショウガをうす切りにする。 トウガラシは種を除いてぶつ切りにする。ネギは1cmほどの長さのぶつ切りにする。

3.イカ切り身は皮を剥くなど下ごしらえをし、内側に交互に飾り包丁を入れる。沸騰したお湯にくぐらせて火を通し、冷水に浸けて冷ましたら水気を切っておく。

4.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、作り方2のショウガ、トウガラシ、ネギを炒めて香りを出したら、作り方1のギンナンを入れて軽く焦げ目がつくまで弱火で炒める。続いて作り方3のイカ切り身とすべての調味料を混ぜ合わせたものを加え、全体に火が通るまで中火で炒めたら完成。

Point!
ギンナンとイカは沸騰したお湯にくぐらせてあらかじめ火を通しておきます。炒める時間は数分です。

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