台湾、福建地方の伝統菓子、そして多くの台湾料理に餡として使われる『芋泥│芋餡』のレシピを紹介します。伝統的には蒸したサトイモとラードに砂糖を混ぜて作ります。単独で食べてもよし、饅頭の餡にするもよし、その他のデザートの材料にするもよしの万能食材です。台湾でならスーパーで完成品が売っていますが、日本では手に入らないので自作しちゃいましょう。
前回に引き続き台湾の刑法についての小ネタを。
今回は金銭犯罪、英語でいう Property Crime をざっくり見てみます。日本の現行刑法では大別して五つの「財産に関する罪」が刑法で規定されています。窃盗・強盗、詐欺・恐喝、横領、盗品等関与、そして毀棄・隠匿の罪です(背任罪が入ることもあります)。最後の二つはちょっと難しいので、よく知られている最初の三つ、窃盗・強盗、詐欺・恐喝、横領についてみてみましょう。(というか筆者の修論のネタです(笑))。
まずはそれぞれ日本語:繁体字の対比で見てみましょう。窃盗:竊盜、強盗:強盜、詐欺:詐欺、恐喝:恐嚇(恐嚇取財得利)、横領:侵占となります。恐喝と横領がちょっと違いますね。恐嚇だけだと恐喝と脅迫両方の意味を含むので、正式名は恐嚇取財得利罪と言います。(ちなみに盗品等関与罪は贓物罪、毀棄・隠匿の罪は毀損罪となります。)
中華民国刑法ではさらに搶奪罪、海盗罪と呼ばれる罪があります。 搶奪は相手が無反応のうちにある程度の暴力を持って財産を盗む罪(例えば路上でいきなりバッグを奪い取るなど)、海盗は海上での強盗、いわゆる海賊行為の罪です。
窃盗、強盗、詐欺、脅迫、横領それぞれの罪の違いが判りますか?詐欺と横領の違いがちょっと複雑ですが、実際は明確な違いがあります。ここでは解説しないので興味のある人は自分で調べて分別できるようにしておきましょう。いつか役に立つかも…です。
これらの罪の中で最も多いのはもちろん窃盗です。世界のあらゆる国・地域で最も発生率の多い刑法犯罪で、警察に届けられないものを含めると実際に報告されている数の数十倍が発生していると考えられています。これらの財産犯罪、実は財産犯罪の発生率と警察の数とはあまり相関関係がなく、人口に比例して一定数発生するものだと考えられています。警察がたくさんいるからといって財産犯罪が減るわけでもないのです。
どれもお金や財産に関する罪のため、いくつかの経済指標と相関があります。景気がいいと増える犯罪、悪いと増える犯罪、どれがどれにあたると思いますか?また地域の都市度、要は田舎か都市かで増える犯罪、減る犯罪があったり、教育程度や経済格差が原因となる犯罪もあります。いい頭の体操になるので、何がどうなると犯罪が増える/減るのか考えてみましょう。 頭を使うと甘いものが食べたくなります。
そんな時はこの料理が一番です!
[材料]
紫サトイモ ……… 600g
(皮をむいた状態の重量、色なしのものでも可)
ラード ……… 200‐300g
[調味料]
砂糖 ……… 200g
(好みにより増減する)
[作り方]
1.紫サトイモを適当な大きさに切って蒸し器にかけ、45分ほど蒸して火を通す。
2.ボウルにラードと砂糖を混ぜ合わせ、作り方1の紫サトイモを加えて塊がなくなるまでつぶしながら混ぜ合わせる。
3.作り方2の餡が滑らかになったらラップをしてもう一度蒸し器にかけて15分蒸す。取り出して適当な大きさに切り分けたら完成。
Point!
粗熱が取れたら冷蔵、冷凍しておきましょう。
そのままゴマを振って食べたりもしますが、台湾では饅頭の具などによく使います。和菓子の餡の代わりに使っても面白そうです。
サトイモをつぶしながらラード、砂糖と混ぜるときはすりこぎで作ると楽です。
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