2015年12月19日土曜日

北京炸雞│北京風唐揚げ

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
酸っぱい味付けの北京風唐揚げ『北京炸雞│北京風唐揚げ』のレシピを紹介します。調味料に浸けた鶏肉を衣をつけずに揚げ、ごま油と酢ベースのソースを絡めて食べます。ご飯のお供にもピッタリな食欲をそそる料理です。

北京は日本語でペキンと発音しますが、中国語普通話のピンインでは「Beijing」と表記しベイジンのように発音します。"一応"公式にはこのBeijingがペキンの正式なアルファベット表記です。

ただし現在の我々が用いる普通話のピンインは1950年代に制定された比較的新しい中国語に則ったもので、西洋の多くの国では1906年に制定された郵政式ピンインと呼ばれるもので表記した「Peking」を自国語の発音で読んだものをペキンの名称としていることがあります。郵政式ピンインが制定された時代の中国の公用語は今の普通話とはかなり異っており、中国各地の方言の特色を色濃く残しています。(もちろん政治的な理由です。)

郵政式ピンインでは入声が残っており、「北」の字は「Pek」のように発音し、郵政式ピンインでは「pɛʔ」と表記しました。また「京」の字は広東語と似た発音の「King」と発音、表記することが決められていました。つまり100年ほど前の北京は「Pek king」のように発音し、「pɛʔ king」→アルファベットでは「Pĕking」などと表記していたのです。当時から中国と交流のあった西洋諸国では、このPekingの音や表記を元にしたものが現在でも北京の正式名称として通用しています。例えばフランス語では「Pékin」、ポルトガル語では「Pequim」、スペイン語では「Pekín」、イタリア語では「Pechino」、ドイツ語では「Peking」、ロシア語では「Пекин(Pekin)」がそれぞれ「北京」の正式な表記となっています。まったく同じ単語から派生したのに、微妙に表記が違うというのも面白いですね。

台湾に居るとちょっとマイナーな日本の地名を中国語音で発音するか、日本語の音そのままで発音するかで迷うことがあります。東京・大阪出身者はそのままトーキョー、オーサカで通じますが、それ以外の地方出身者は自分の出身県名と地方名くらいは中国語で発音できるようにしておくと便利ですよ。

[材料]
鶏肉 ……… 450g
ショウガ ……… 20g
ネギ ……… 適量

[調味料1]
醤油 ……… 小さじ1/2
塩 ……… 小さじ1/2
酒 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
 
[調味料2]
ごま油 ……… 大さじ1
酢 ……… 大さじ4

[作り方]
1.鶏肉を一口サイズに切り分ける。ショウガをすりおろす。ネギをみじん切りにする。

2.ボウルに全ての調味料1を入れて混ぜ合わせ、鶏肉を30分浸けておく。

3.鍋に揚げ物油を入れて160度に熱し、作り方2の鶏肉をきつね色になるまで揚げる。

4.フライパンに調味料2のごま油を入れて熱し、ネギと酢を加えて一瞬加熱して香りを出す。

5.作り方3の鶏肉に作り方4のソースをかけて完成。

Point!
鶏肉は骨付きでもかまいません。

から揚げ粉は使いませんが、浸けおいた鶏肉に軽く衣をつけてあげてもよいでしょう。


0 件のコメント:

コメントを投稿