台湾の屋台料理の一つ『』のレシピを紹介します。肉団子を一から作っても20分かからないシンプルなスープ料理で、ご飯料理によく合います。
中国語の「湯(tang1)」は中国語でスープの意味です。「お湯」を意味するのは日本だけで、日本以外の漢字文化圏ではすべて汁料理、スープを意味します。とはいえ古代中国では「湯」の字は熱水を意味しており、スープの意味は比較的新しい時代になってからの用法です。日本でだけお湯の意味が残っているのですね。また古来は熱水の意味が転じて温泉を意味する用法もあり、中国で「湯」が地名に残っている場所は、古くは温泉が湧き出ていた場所であることが示唆されます。こちらも日本では現在進行形で使われており、男湯、女湯などに用法を見ることができます。
もうひとつ、中国語では「湯」と書いてshengと読む用法があります。広大な水の流れをあらわす形容詞としての使い方で、古い詩などで時々見られ、錦水湯湯のように使います。現在は同じような水の流れを「蕩」という漢字で表しますが、いつの時代に草冠がついたんでしょうね?
最後に。中国には湯という姓を持つ人らがおり、 商(殷)代の貴族の末裔といわれています。商の初期に首都があちこちに遷都されるにしたがって、それらの地域に湯姓を持つ人らが定着しました。河南や山西に点在しています。明の開国の功臣である湯和という人は広東、広西、貴州、雲南などに多くの子孫を残しました。この中でも広東省の湯氏は清康熙帝の時代に台湾、日本などに多くの移民を送り出し、それぞれの国で湯姓を広めています。日本にも極少数ですが湯姓を持つ人がいるのですね。
[材料]
豚ひき肉 ……… 500g
(合挽き肉で作ってもよい)
ネギ ………適量
[調味料]
中華スープ ……… 500cc
塩 ……… 適量
味の素 ……… 適量
胡椒 ……… 少々
[作り方]
1.豚ひき肉をボウルに入れ、塩、味の元を加えてよく捏ね合わせる。ネギをみじん切りにする。
2.鍋に水を入れて60-70度に熱し、作り方1の豚ひき肉を好みの大きさの球形にちぎって入れて浮いてくるまで煮込む。
3.鍋に中華スープを沸騰させ、作り方2の豚肉団子を入る。スープに塩、味の素、胡椒を入れて味を整え、ネギを散らしたら完成。
Point!
肉団子は低温のお湯で茹でて火を通して起きます。
肉団子だけを密閉し、冷凍しておけばいつでも使えます。小さく作れば味噌汁の具にも活躍してくれますし、大きめに作れば醤油ベースのスープで煮込んで『獅子頭』にも使えます。
普通はダイコンやチンゲンサイなど1-2種類の野菜をスープに入れます。好みでどうぞ。
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