お手軽晩御飯『蜜糖紅蘿蔔│ニンジンの砂糖レモンソース炒め』のレシピを紹介します。今回は中華要素皆無!完全な洋食です(笑)。気になる方は最後にごま油でも加えてください。
当ブログでは珍しい「洋食」が登場したので、今回はこれに関連して中国における「西洋」という言葉を解説してみたいと思います。
日本における「西洋」はもちろんアメリカ、ヨーロッパを中心とした地域を指します。「The western world」の訳語ですね。これに対して中東地域よりも東、特に中国文化に強い影響を受けたアジア地域を東洋と呼ぶのはご存知のとおり。
さて、中国ではこの西洋、東洋という言葉の意味が少し日本と異なります。西洋東洋という言葉はもともと明朝初期に現れた言葉で、今の「ボルネオ」を境に西側を西洋、東側を東洋と呼ぶようになりました。アジアで最大の島であるボルネオを境に西と東を分けたのです。また明朝以前は今でいう西洋を「南海」と呼んでいました。
現代ではほぼ日本と同じ意味で西洋の語を用いますが、東洋に関してはほとんど「日本」の同義語として使われます。中国を中心に考えると海を挟んで東にある有名な国家が日本しかないことが原因です。新聞などで「東洋」の字を見かけたらまず日本のことだと理解しましょう。
西と東があればもちろん北も南もあるのが中国語。「南洋」という言葉は清朝時代から使われ始め、これはシンガポールやマレーシアなどの東南アジア国家を総称して指します。対して「北洋」の語は中国の北京、天津、山東省から中国東北地方、更には朝鮮半島あたりまでを総称する単語で、清末の混乱期から使われ始めました。李鴻章や袁世凱が北洋大臣という任についており、清末の混乱期にはこの地域の軍人、財閥、官僚がそれこそ一国を支配するほどに力を持っていました。歴史的に非常に意味ある単語です。
というわけで今日のレシピはヨーロピアンでアメリカンな西洋風料理。ステーキに付け合せてもいいですね。
[材料]
ニンジン ……… 350g
パセリ ……… 適量
[調味料]
レモン汁 ……… 50cc
バター ……… 50g
塩 ……… 少々
砂糖 ……… 150g
水 ……… 50cc
[作り方]
1.ニンジンの皮を剥き、一口サイズに切り分ける。
2.フライパンにニンジンと、すべての調味料を加え、中火で加熱して沸騰させる。沸騰したら弱火にし、時々かき混ぜながらニンジンに火が通り、水気がなくなるまで炒める。
3.器に盛りつけたらパセリを散らして完成。
Point!
ニンジンの代わりにトマトを使っても作れます。『蜜糖番茄』という料理なのですが、こちらの方が簡単でおいしいかも…(笑)
砂糖が少し焦げやすいので、必ず弱火でいためてください。ニンジンの甘味を引き出すようにいためましょう。
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