海南省の名物料理『東山烙餅│東山烙餅』のレシピを紹介します。パイ生地のようなサクサクした生地でニンニクやネギを包んだ軽食です。
中国南部地域では米粉を使った軽食が多く小麦粉を使ったものは珍しいのですが、この『東山烙餅』は中国南部にありながら小麦粉を使った軽食ということでも有名です。海南省は多くの旅行客が訪れる有名な観光地ですが、特に中国北部から訪れる旅行客に故郷を感じさせる味として人気だそうです。当地では『奇味千層餅』とも呼ばれています。
海南料理は基本的に福建料理に含まれることが多いですが、ちょっと特殊な料理体系になっています。海南省はもともと多くの少数民族が暮らしていた土地で民俗料理をベースにしたものがあり、東南アジアのエスニック料理の要素を持つものがあり、福建広東料理から影響を受けた料理があり、観光客向けの中国各地の伝統料理にアレンジを加えたものがあり…、なんというか非常に雑多な料理体系となっています。
海南省は三国時代に呉に支配されてから中原に組み込まれます。古くは流刑地としても使われました。「中華人民共和国」が成立した時点ではまだ「中華民国」の支配地域でしたが、1950年に共産党軍の進行を受けて中華人民共和国に組み込まれました。歴史の「IF」が働いていれば今頃台湾の一地域だったかもしれない場所です。
現在は年中海水浴が楽しめる熱帯リゾートとして国内外から多くの旅行客を集めています。
海南料理と言えば『海南雞飯』をはじめ多くの有名料理が目白押しです。日本人の口に合うものが少なくないので、訪れた際はぜひ美食を楽しみましょう。台湾でも一部のレストランで本格的な海南料理が食べられます。
[材料]
小麦粉 ……… 500g
卵 ……… 4個
ベーキングパウダー ……… 10g
ニンニク ……… 75g
ネギ ……… 50g
ラード ……… 適量
水 ……… 200cc
[調味料]
塩 ……… 10g
胡椒 ……… 少々
味の素 ……… 5g
五香粉 ……… 少々
[作り方]
1.ニンニクとネギはみじん切りにしておく。
2.ボウルに小麦粉をふるい入れ、溶いた卵と水を加えてよく混ぜ合わせる。濡れ布巾をかぶせて15分ほど生地を寝かせたら、もう一度よく捏ねて生地を薄く広げる。延ばした生地の片面に薄くラードを塗っておく。
3.塩、胡椒、味の素、五香粉を混ぜ合わせ、作り方2の生地のラードを塗った面に振りかける。さらにみじん切りにしたニンニクとネギを均一に散らし、端から生地を巻いて直径約3cmほどの細長い生地を作る。
4.作り方3の棒状の生地をらせん状に巻いて円形にし、上から押さえて厚さ1cmの生地にする。
5.熱したフライパンに大さじ3のサラダ油(分量外)を熱し、作り方4の生地の両面を焼いてきつね色になったら完成。
Point!
パイ生地のような食感を目指してください。焼きあがりは外側の生地がぽろぽろと落ちてしまいやすいので、大き目の皿に移して切り分けて食べましょう。
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