本日はシンガポールの無国籍料理『Popiah、薄餅、Fresh Spring Rolls│シンガポール風春巻き』のレシピを紹介します。
料理名の『Popiah』はマレーシアでも同名の料理を表します。これはもともとタイ語の『ปอเปี๊ยะ』が由来だそうですが、さらにもともとは広東省潮州の『薄餅(ッポービアーみたいな発音)』が伝わったものです。シンガポールでは『春巻き』の英訳である『Spring Roll』とも呼ばれています。まさに多国籍、無国籍、何でもありのシンガポール料理をそのまま表した料理名と言えます。
この『Popiah』のような春巻き料理はアジア各国に広まっており、台湾や福建省では『潤餅』が有名です。他にもベトナムの『Nem cuốn/Gỏi cuốn』や『Nem rán/Chả giò』、マレーシアの『Popiah』、インドネシアの『Lumpia』、タイの『ปอเปี๊ยะ』、他にも中国各地には『上海春巻』、『成都春巻』、『香港春巻』、『薄餅』などがあります。日本でもお店や地域ごとにそれぞれ特色ある春巻き料理が食べられます。
もともと春に芽を出す野菜を使って作ったために「春巻き」と名付けられたそうですが、現在は各国地域で特色のある食材をふんだんに使った「国巻き」ともいえる様々な春巻きが食べられるようになりました。本日紹介するシンガポールの春巻きも、美味いです!
今回は「皮」から作ってみます。皮は作り方さえ覚えておけば他の料理にも応用できますので、レシピを覚えて起きましょう。日本の手巻き寿司ような皆で好みの具を包んで食べる家族料理です。
[材料1] 皮
小麦粉 ……… 125g
水 ……… 300cc
卵 ……… 5個
[材料2] 具1
サラダ油 ……… 大さじ1と1/2
タマネギ ……… 100g
ニンニク ……… 2個
白味噌 ……… 大さじ4
豚ミンチ ……… 100g
エビ ……… 100g
シナチク ……… 250g
醤油 ……… 大さじ1
胡椒 ……… 小さじ1/4
[材料2] 具2
トウガラシ ……… 2-5本
(好みで調節する)
ニンニク ……… 8個
レタス ……… 6枚
キュウリ ……… 1本
モヤシ ……… 100g
豆腐 ……… 1丁
ゆで卵 ……… 2個
香菜 ……… 10g
(好みで加える)
アルファルファ ……… 300g
[調味料1] 皮
塩 ……… 小さじ1/2
[調味料2] 具2
塩 ……… 少々
Kecup Manis(インドネシア醤油) ……… 小さじ4
(ない場合は以下で代用する)
醤油 ……… 小さじ4
砂糖 ……… 大さじ1
[作り方]
1.皮を作る。材料1の卵を軽く溶いておく。小麦粉に卵、水を少量ずつだまにならないように混ぜ合わせ生地の元を作る。
2.フライパンの全面にサラダ油(分量外)を薄くひき、作り方1の生地を2mmほどの厚さに流して中火で焼き、片面に火が通ったらひっくり返して両面に軽く焦げ目が付くまで焼き揚げる(→Point参照)。皮は重ねて置いておき、荒熱を取っておく。
3.具を作る。材料2のタマネギとニンニクを皮を向いて、細かくみじん切りにする。熱した鍋に材料2のサラダ油をひき、タマネギとニンニクを弱火で2分ほどじっくりと炒めて香りを出す。 これに白味噌を加えて弱火で1分ほどよくかき混ぜながら炒めたら、豚ミンチを入れて色が変わるまで炒める。続いてエビ、シナチクを加えて火を通したら、醤油、胡椒を加えて味を整え皿に盛りつける。
4.トウガラシの種を抜き、斜めに薄切りにする。ニンニクは皮を向いてみじん切りにし、調味料2の塩をまぶしておく。キュウリは千切りにする。モヤシは沸騰したお湯に一瞬だけ通して火を通し、水気を切っておく。豆腐は千切りにする。ゆで卵は千切りにする。
5.作り方4の材料とレタス、香菜をそれぞれ小皿に盛り付ける。作り方2の皮、作り方3の具を添えて完成。食べる時に各自で皮に好きな具を盛り付けて円筒状に丸め、Kecup Manis(インドネシア醤油)をつけて食べる。
Point!
普通サイズのフライパンなら皮は10枚ほど作れます。
実際の具は好みで色々と変えてください。皮と作り方3の具(肉味噌)がシンガポール風春巻きの特徴ですが、もともと国籍不明な料理なのであまりこだわらずに作りましょう。
ソースに使う「Kecup Manis(インドネシア醤油)」 は甘味のある東南アジアの大豆発酵液で、日本のものとは風味がまったく違います。レシピでは砂糖醤油で代用していますが、普通の醤油だけで食べてもGOOD。こちらの方が日本人には受け入れやすいでしょう。
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