本日は『蔭豉蚵│牡蠣と豆腐のトウチ炒め』のレシピを紹介します。非常にオーソドックスな台湾料理の一つです。『豆腐蔭豉蚵』や『蔭豉蚵燴豆腐』などとも呼ばれます。
とても有名な料理なのですが、この料理があることをすっかり忘れていました。台湾料理を語る上で絶対にはずせない著名な料理の一つです。
『蔭豉蚵』もともとは福建省の料理で、清朝時代に移民してきた漢人らが台湾に伝えました。そのため通常は台湾語で「イムシーオー、Im shi: e:」と読み、普通の中国語で発音してもなかなか通じません。台湾で注文するときは注意しましょう。蔭豉とはいわゆるトウチ、豆豉の福建方言、蚵は蚵仔煎│オーアーチェンでおなじみ牡蠣の意味です。
醤油ベースのソースに絹ごし豆腐と牡蠣を絡めた料理で、ご飯のおかずには最適。トウチがなければ味噌で代用するなどして工夫すれば、日本でも作れます。とても美味しいのでぜひ一度作ってみてください。
トウチはアマゾンでも買えます。
筆者は個人的に次の中華ブームではこういう料理が「来る!」のではないかと思っています(笑)。台湾ならではのご当地グルメ『蔭豉蚵│牡蠣と豆腐のトウチ炒め』、未経験ならばぜひ一度味わってみてください。
[材料]
生牡蠣 ……… 200g
絹ごし豆腐 ……… 1丁
ショウガ ……… 10g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 2本
トウチ ……… 20g
ネギ ……… 30g
[調味料1]
酒 ……… 小さじ1
醤油 ……… 大さじ2
砂糖 ……… 小さじ1
水 ……… 大さじ2
[調味料2]
片栗粉 ……… 小さじ1
水 ……… 大さじ1
ごま油 ……… 小さじ1
[作り方]
1.生牡蠣はよく洗った後水気を切っておく。豆腐は小さめにさいの目に切る。ショウガ、ニンニク、トウガラシは合わせてみじん切りにする。ネギはみじん切りにする。
2.鍋にお湯を沸騰させて牡蠣を5秒ほどくぐらせてから取り出し、水気を切っておく。
3.熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ショウガ、ニンニク、トウガラシを入れて弱火で香りが出るまで炒める。続いてネギ、豆腐を加えて軽く炒める。
4.作り方3の鍋にすべての調味料1と作り方2の牡蠣を加えて強火で加熱し沸騰させる。火を止め片栗粉と水を混ぜ合わせたものを加え、かき混ぜてとろみをつけたら、ごま油を振りかけて完成。
Point!
生牡蠣をそのまま鍋で調理すると、水気を失い小さくなり、せっかくの口感が台無しになります。瞬間的に茹でて表面の蛋白を変性させてから最後に鍋に加え、その後はとろみをつけるだけで調理します。
トウチがないという方は同量の味噌で代用しましょう。風味はまったく別の料理になりますが、結構いける料理ができます。
もっと手を抜きたい方は麻婆豆腐の素の豚肉を冷凍牡蠣に代えて作ってみましょう。味は麻婆豆腐ですが、結構喜ばれると思います。
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