本日は『蒜香魚片│魚フライのニンニク和え』のレシピを紹介します。昨日に続いてこちらも一般的な台湾の家庭料理の一つです。
今回のレシピでは通常ニンニクのみじん切りを使うところを、ニンニクチップを使って作ってみます。もちろん普通のニンニクみじん切りで代用しても作れます。
さて中華料理で欠かせない食材であるニンニク、日本の漢字では「大蒜」と書いてにんにくと読むのはご存知でしょうか?台湾では「蒜頭」と呼ぶことが多く、こちらは葉ニンニク(蒜苗)と対比させた名称のようです。ニンニクは漢字で「葫」とも書き、こちらは「蒜」の字の古語に当たります。中国でもあまり使われない漢字です。IMEによっては“ニンニク”と変換すればどちらの漢字も出てくることでしょう。
日本語の「大蒜」も古くは「おおひる」と訓読し、そのもの「大きな“ひる”」を表しました。ひるとはユリ科の食用植物を指す古語で、野の蒜(ののひる)→ノビルなどにも名が残っています。ニンニクは臭いが強いことから昔の仏教では忌避され、僧たちは食べることを禁じられていました。これをあえて食べることを「忍辱(ニンニク)」と呼び、これがニンニクの語源であるという説が有力なようです。(※辱の音読み“ジョク”は漢音、“ニク”は呉音)
紀元前7000年前から食用にされていたというニンニクの発祥は中央アジアとされ、エジプトで本格的に栽培が始まりピラミッド建築の労働者に食されていたという記録も残っています。太古の巨大建築はニンニクが支えていたのです!その後ヨーロッパやアジアに広がり、食用や薬用に使われるようになります。ニンニクは食用の植物としてもっとも長い歴史を持つものの一つなのです。
今回のレシピはそんなニンニクと白身魚フライをあわせた絶品料理です。ぜひ日本で再現してみてください。
[材料]
白身魚 ……… 300g
ネギ ……… 20g
トウガラシ ……… 1本
ニンニクチップ ……… 30g
片栗粉 ……… 適量
[調味料1]
塩 ……… 小さじ1/4
卵 ……… 1個
[調味料2]
塩 ……… 小さじ1
[作り方]
1.ネギ、トウガラシは合わせてみじん切りにする。
2.白身魚の肉を厚めに切り、キッチンペーパーなどで水分をふき取った後、調味料1を混ぜ合わせたものと混ぜ合わせておく。
3.作り方2の白身魚に片栗粉をまぶして衣にし、160度の油で表面がきつね色になるまで揚げる。
4.作り方3の鍋に少量の油を残し、弱火でネギとトウガラシを炒めて香りを出した後、ニンニクチップを入れて混ぜ合わせる。
5.作り方4の鍋に作り方3の白身魚のフライと調味料2の塩を加えて混ぜ合わせたら完成。
Point!
白身魚はタイやスズキを使うといいでしょう。もちろん他の魚でも作れますし、エビやイカを使っても作れます。
白身魚の水分はしっかり取りましょう。きれいに揚げるコツです。
ニンニクチップの代わりにみじん切りにしたニンニクを使うのが普通の作り方です。普通のニンニクを使う場合はネギと一緒に炒めましょう。
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