第三十一首
清閑無事靜處坐飢時吃飯困時臥
放下身心不用忙
必定不遭殃與禍
意訳:
清閑無事靜處坐
静かに座って安穏の時を過ごすがよい。
飢時吃飯困時臥
腹が減ったら飯を食べ、困ったときは横になるのだ。
放下身心不用忙
心身を開放し何もするな。
必定不遭殃與禍
それ以外に災いを避ける方法はない。
説明:
柔らかな書き出しのハズレ籤です。
あまりにもやさしい内容なので気楽に考えてしまいそうですが、その実恐ろしい内容を暗示しています。
何もするべきではありません。
何をしてもいけません。
ただ横になって時を待ちましょう。
故事:
達摩面壁
佛印會東坡
第三十二首
渺渺前途事可疑
石中藏玉有誰知
一朝良臣分明剖
始覺其中碧玉奇
意訳:
渺渺前途事可疑
先を見渡すと漠然としすぎており、非常に疑いがある。
石中藏玉有誰知
石の中にある宝石を誰が知ろうか。
一朝良臣分明剖
まず専門家の意見を聞いて、
始覺其中碧玉奇
やっとその宝石を鑑定することができるのである。
説明:
あなたの目の前に広がる漠然とした未来は、あなた一人で理解できるものではありません。
経験豊富な人の意見を聞き、未来にある宝玉を手にしましょう。
内容だけ見ると当たり籤に見えますが、あなたが一人でなすことは全て失敗するという暗示のハズレ籤です。
素直に人の意見を聞きましょう。
故事:
常何薦馬周
劉備求賢
三顧草廬
三顧茅廬
第三十三首 中中
石藏美玉在中心
得指何須向外尋
直待高人來剖析
恰如靈雨滌煩襟
意訳:
石藏美玉在中心
現在あなたの手中には非常に珍しい宝がある。
得指何須向外尋
何も知らぬ他人の意見や、感想を求めるべきではない。
直待高人來剖析
まず専門家に分析を依頼するのだ。
恰如靈雨滌煩襟
あなたはそうしてただいい回答を期待していればいい。
説明:
あなたが行っている物事の中に珍しい宝が埋もれています。
物知らぬ様々な人があれこれ意見を言うかもしれませんが、
何も聞かずにただ専門家に任せてしまいましょう。
あなたはただ落ち着いていい返事を待っていればいいのです。
故事:
咬金聘仁貴
鮑叔進管仲
第三十四首 上上
出入行藏禮義恭言必忠良聽必聰
心下了然俱洞徹
光明如日正當空
意訳:
出入行藏禮義恭
まず基本的な社会の作法を身につけるよう。
言必忠良聽必聰
忠臣の意見は必ず聞くべし。
心下了然俱洞徹
心にわだかまりのないときこそ、天からのお告げがあるだろう。
光明如日正當空
あの空に輝く太陽のようなお告げが。
説明:
今まで正しいことを行ってきた人には、大変いい知らせがあるというあたり籤です。
心に何か引っかかるものがあれば、まずはそれを解消しましょう。
まさに太陽のような会心のいいことがあなたの身に舞い降りてきます。
故事:
文中子上太平策
桃園結義
第三十五首 上上
衣冠重整就宿風道是無功卻有功
掃卻當途荊棘碍
三人共議事相同
意訳:
衣冠重整就宿風
まず身の回りのものを整理整頓しましょう。
道是無功卻有功
がむしゃらに努力するのもいいことです。
掃卻當途荊棘碍
まずは目の前の些事を手当たり次第片付けましょう。
三人共議事相同
仲間と話し合えって答えを出せば、間違うことはありません。
説明:
まずは衣服をただし、部屋を片付けましょう。
そうしてから目の前の壁を片っ端から突破していくのです。
迷うことがあれば友の力を借り、意見を求めましょう。
そうすれば邪魔なものは何もありません。
目標に向かってまっすぐ進むだけです。
故事:
劉關張古城相會
唐僧取經
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