第二十六首 平
上下傳來事總虛天邊接得一封書
書中許我功名事
直待終時亦是無
意訳:
上下傳來事總虛
上から下から伝わってくる情報は全て中身がないものばかりである。
天邊接得一封書
天に一通の手紙が届くだろう。
書中許我功名事
それには私の功名が記されている。
直待終時亦是無
しかしその返答を待ち続けても何もない。
説明:
全ては意味のないものであるという籤です。
上司から、部下から言われるあらゆることは中身のない虚言に過ぎません。
あなたへの賞賛や功名も空虚なものであるのですが、幸い悪口や諫言もそうであるといっています。
上に提出されたあなたの成績はすばらしいものかもしれませんが、
だからといって特に何があるわけではありません。
周りに左右されず、そして期待せず、自分を失わないことが大切です。
故事:
桓溫得殷浩書
鍾馗得道
第二十七首 中中
一謀一用一番機
慮後疑前不敢為
時至自然逢貴助
銀牆鐵壁好安居
意訳:
一謀一用一番機
全てのことを行う前に一度良く考えてみること。
慮後疑前不敢為
後先を考えれば思いとどまるべきこともあるだろう。
時至自然逢貴助
時が来れば高貴な人の助けを借りて、
銀牆鐵壁好安居
物事は安定をするのである。
説明:
籤にたびたび登場する貴人とは、自分より目上の人、高貴な人、さらに観音菩薩を表します。
あらゆることを行う前にまずそのことについてよく考えましょう。
必要ないことは行わないという選択をできるかどうかが大事です。
自然と周りの人の助けを借りて足場が固まる時期が来ます。
故事:
李鄴侯白衣宰相
劉基諫主
第二十八首 上上
東方月上正嬋娟
頃刻雲遮月半邊
莫道圓時還又缺
須教缺處復重圓
意訳:
東方月上正嬋娟
美しい月にも欠けた部分がある。
頃刻雲遮月半邊
時によっては雲によっても隠されてしまう。
莫道圓時還又缺
満月を敢えて欠けさせることはない。
須教缺處復重圓
欠けているときはそれを補う努力をすべきだ。
説明:
どんなに美しいものにも欠点はあります。
また時に完璧なものが曇ってしまうこともあるのです。
物事が上手くいっているときに敢えてそれを汚すようなことはしないでください。
犯罪や憎悪は影となりあなたを汚します。
人には知恵があり過去の汚点を拭うこともできます。
陰のある人はそれを補う方法を探しましょう。
故事:
孟嘗君雞鳴度關
包公尋李后
第二十九首 大吉
寶劍光芒出匣時匣中應不被塵欺
貴人親手提攜起
儘可防身更無疑
意訳:
寶劍光芒出匣時
箱にしまわれていた宝剣が輝きを放つ時だ。
匣中應不被塵欺
箱の中では埃も付かず大切に保管されてきた。
貴人親手提攜起
今武将の手により取り出され、天に掲げられた。
儘可防身更無疑
今こそその武力を発揮するのだ。
説明:
今までのあなたは箱の中の宝剣です。
無菌室で大切に保護されてきたかもしれませんが、やっと活躍の場が来ました。
あなたを手に活躍してくれる人がいます。
何も恐れる必要はありません、その人の手によってあなたの名前は天下にとどろくのです。
今こそあなたの能力を存分に発揮しましょう。
故事:
百里奚飼牛入相
趙子龍救阿斗
第三十首
勸君切莫向他求似鶴飛來暗箭投
若去採薪蛇伏草
恐遭毒手也堪憂
意訳:
勸君切莫向他求
今の物事を進めていくと必ず被害を被ります。
似鶴飛來暗箭投
この被害は暗闇から突然襲ってくるのです。
若去採薪蛇伏草
薪を取りに行って草陰の蛇に噛まれるように、
恐遭毒手也堪憂
あっと気づいたときには毒により手遅れになるでしょう。
説明:
物事を進めるときではありません。
予期せぬ被害があなたを襲うでしょう。
その被害はおそらく致命的です。
今すぐ中止、退散して時期を待ちましょう。
故事:
楚懷王入秦武關
棋盤大會
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