台湾の家庭料理『台式涼麵│台湾風涼麺』のレシピを紹介します。いわゆる『冷やし中華』ですが、胡麻ドレッシングと黒酢を効かせたソースで食べるのが台湾風です。レシピではソースの配合の仕方を紹介します。具はお好みで!
『涼麺』は台湾で一人前40-50元程で食べられる料理です。またスーパーではあらかじめ調理済みのソースも売られています。家庭でも簡単に再現が可能ですが、ここはソースを一から作ってみましょう。
さて古代中国には「涼」と呼ばれた王朝がいくつか(いくつも)存在しました。そしてそのすべては五胡十六国時代に集中しています。だいたいは3代程度の短期王朝でした。この時代の王朝はただでさえ覚えるのが面倒くさいのですが、涼という国はものすごくたくさん出てくるのでさらに大変です(笑)。
五胡十六国時代は304年-439年の130年ほどの期間を指します。この時代に起こった涼と名のつく王朝は全部で"5つ(!?)"。ざっと見てみましょう。
まずは「前涼」期間は301年 - 376年。今の甘粛省あたりに起こりました。涼と名のつく王朝の中ではかなり栄えた方です。
続いて「後涼」、期間は384年 - 403年。この後涼が周辺諸国の争って勢力が衰えたスキを狙われ、異民族王朝である南涼(397年 - 414年)と北涼(397年5月 - 439年)が生まれます。結局この二国に挟み撃ちにされて後涼は滅亡します。
その北涼は漢族を軽んじたため、漢族が反乱を起こして起こしたのが西涼(せいりょう、400年 - 421年)です。西涼では優秀な初代が国の地盤を固めて支持を得ますが、無能の二代目があの手この手で実質的に国をつぶしてしまいました。最後は国力の弱体を突いた北涼に滅ぼされ西涼はその幕を閉じます。
実質五胡十六国時代を通じて甘粛省あたりには涼という国が存在していたのですね。
実は後の唐王朝は(本当かどうかは知りませんが)西涼を起こした「李氏」の末裔を自称しています。歴史の流れって面白いですね。
それではレシピです。
[材料]
冷やし中華麺 ……… 150g
キュウリ ……… 適量
ニンジン ……… 適量
鶏むね肉 ……… 適量
[調味料]
胡麻ドレッシング ……… 大さじ1と1/2
ピーナッツバター ……… 小さじ1
水 ……… 大さじ4
醤油 ……… 大さじ1
すりおろしニンニク ……… 小さじ1
黒酢 ……… 小さじ1
酢 ……… 小さじ2
砂糖 ……… 小さじ2
塩 ……… 小さじ1/4
(好みで調節する)
[作り方]
1.冷やし中華麺を茹でて火を通し、氷水で冷やして水気を切っておく。キュウリとニンジンを千切りにする。鶏むね肉を茹でて火を通し、千切りにする。
2.すべての調味料をよく混ぜ合わせてソースを作る。
3.器に冷やし中華麺を盛り付け、上にキュウリ、ニンジン、鶏むね肉を乗せる。作り方2で作ったソースを適量かけて完成。
Point!
ソースは2-3人前はあると思います。適量を使ってください。
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