台湾の家庭料理『肉片炒麵疙瘩│肉そぼろ炒麺』のレシピを紹介します。大き目に挽いた豚肉を野菜と共に中華風に味付けし、細麺に絡めて食べる料理です。もともとは西洋の『シュペッツレ』などと呼ばれる麺を使って作ります。
「麵疙瘩」とはヨーロッパで古くから食べられている卵麺の一種で、ドイツ語の方言でスズメを意味する語が由来の『シュペッツレ』などと呼ばれます。類似の料理はドイツ南部を中心に各地にみられ、どこが起源なのかはっきりしてはいません。
もともとは小麦粉と塩と卵を水で延ばして手でちぎって作る麺を指していたようですが、さすがに手間がかかりすぎるため、徐々に製法は改良され、原始的なパスタマシンで押し出して作る細くて短い麺に進化したものもあります。中国や台湾で売られているものは細麺ですがかなりの長さで普通の麺とあまり違いがありません。
大分の郷土料理『だんご汁』の団子に卵を加え、もう少し小さく作るとオリジナルの『シュペッツレ』のようなものができます。中国でも自宅で生地から作る場合はこちらの製法で作られることもあります。
ちなみに疙瘩は「Ge1 da」と読み、シュペッツレは「Spätzle」と表記します。疙瘩とだけ書くとブツブツ、できものといった意味になるので、料理の時は頭に必ず麺をつけて「麺疙瘩」と書きましょう(笑)。
それではレシピです。
[材料]
粗びき豚ひき肉 ……… 50g
黒キクラゲ ……… 50g
ニンジン ……… 50g
ニンニク ……… 10g
ネギ ……… 10g
卵 ……… 2個
生麺 ……… 200g
(ラーメン用などの細目で軽くちぢれているものを使うとよい)
[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
砂糖 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 少々
水 ……… 大さじ2
ごま油 ……… 小さじ1
[作り方]
1.鍋にお湯を沸騰させ、生めんを2-3分茹でて火を通す。火が通ったら取り出して水気を切ってから器に盛り付けておく。
2.黒キクラゲを食べやすい大きさに切る。ニンジンをみじん切りにする。ニンニクをみじん切りにする。ネギをみじん切りにする。
3.熱したフライパンに適量のサラダ油(分量外)をひき、溶いた卵を入れてよく書き混ぜながら炒めて炒り卵を作る。炒り卵ができたら取り出しておく。
4.作り方3のフライパンに少量のサラダ油(分量外)を足し、ニンニクを炒めて香りを出す。続いてネギ、粗びき豚ひき肉を加えて色が変わるまで炒めたら、黒キクラゲとニンジン、作り方3の炒り卵を加えてよくかき混ぜながら炒める。最後にすべての調味料を加えて味を調えたら、できた具を作り方1の麺の上に乗せて完成。
Point!
麺は少し硬めに茹でておくとよいでしょう。予熱でも火が通ります。
サラダ油やごま油の代わりにオリーブオイルを使い、トマトやバジルを加えると西洋料理となります
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