洋風中華『木須雞肉番茄│キクラゲと鶏肉とトマトの中華風シチュー』のレシピを紹介します。料理名のとおりキクラゲと鶏肉とトマトをケチャップベースのスープで煮込んでとろみをつけた料理です。ごま油を使わなければそのまま洋食でも通じそうですね。
洋食、西洋料理のことを中国語で「西洋菜」 といいます。中国語の「菜」は野菜の意味もありますが、料理(の体系)という意味もあります。頭に地名、特に中国の地名がついている場合はほぼ間違いなくその地域の料理を示すので覚えておきましょう。ちなみに日本料理は日本菜です。
日本語で「一汁三菜」というように中国語でも「四菜一湯」などと言ったりします。この場合の菜は「おかず」の意味です。
菜は山東地方の方言で「バカ」を表したりもするそうです。「你怎麼這麼菜?」で「どうしてそんなにバカなんだ?」のような意味になります。安徽省でも人を馬鹿にするときに用いられたりするそうですが、どちらももともとあった方言に字を当てたものでしょう。あとは台湾のネットスラング、若者言葉に「菜鳥」というものがあり初心者を表します。他人を軽視する意味が"うっすら"とあるようです。
さらに菜は口語で「自分の好みのタイプ」 を表すこともあります。「不是我的菜」で「私のタイプじゃないわ」というような意味です。今でも通用する言い回しなので中国語中級者の方は使ってみましょう。
それではレシピです。こういった西洋料理でもごま油を加えると途端に中華の香りがしてきます。
[材料]
キクラゲ ……… 50g
鶏もも肉 ……… 300g
トマト ……… 1個
ニンニク ……… 2個
[調味料1]
ケチャップ ……… 大さじ3
醤油 ……… 小さじ2
チキンスープ ……… 350cc
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1
ごま油 ……… 少々
[調味料2]
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
酒 ……… 少々
[作り方]
1.キクラゲを水で戻し、食べやすい大きさに切る。鶏もも肉を一口サイズに切り、すべての調味料2をまぶしておく。トマトを鶏もも肉の半分ほどの大きさに切る。ニンニクをみじん切りにする。
2.熱した鍋に大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、鶏肉の色が変わるまで炒める。続いてニンニクとトマトを炒めて香りを出したら、ケチャップ、醤油、チキンスープとキクラゲを加えて沸騰させる。キクラゲが柔らかくなるまでしばらく煮込んだら、水溶き片栗粉を加えてスープにとろみをつける。
3.器に盛り付け、最後にごま油を振りかけたら完成。
Point!
単品料理として食べるなら、ご飯やパンに添えるとよいでしょう。
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