中国南部のお菓子『椰子雪花糕│ココナッツ餅』のレシピを紹介します。ココナッツミルクと牛乳をコーンスターチで冷やして固め、ココナッツパウダーをまぶして作ります。調理時間のほとんどは冷蔵庫で冷やす時間で、実際の調理は10分かかりません。
ココナッツはヤシ科ココヤシ(学名 Cocos nucifera)の果実です。中国語では植物を椰、果実を椰子と言います。客家語では椰仔です。もともと地中海原産の植物ですが、果実は海流に乗って数千キロも漂流し、漂着先で発芽することが可能なため世界中の熱帯で生育しています。台湾でも栽培されており、果実にストローを刺してそのまま飲用するココナッツジュースは夜市の定番です。
葉から果実の繊維までほとんど捨てるところなく利用できる有用植物です。近年の研究によるとココナッツオイルから格安のバイオディーゼルすら生産できるようになっており、フィリピンでは実際に使用されています。
果実内部のココナッツジュースは人体の血清成分と非常に似た組成で無菌であり、緊急時にはそのまま点滴に使うことができます(もちろんほかの医療手段がない時などの緊急時にしか使いません)。確かジャッキーチェンの映画でそんなシーンがありましたね。
タイ南部では訓練したサルを使って椰子の実を採取します。椰子の実の殻は繊維が幾重にも折り重なって相当固く、特殊な器具や機械を使って開けます。火にくべておくと自然と割れるそうなので、無人島で道具なしで生活することがあれば試してみましょう(笑)。
そんなココナッツを使った中国のお菓子です。モチモチの食感をお楽しみ下さい。
[材料]
ココナッツパウダー ……… 適量(200gほど)
ココナッツミルク ……… 250cc
コーンスターチ ……… 100g
牛乳 ……… 300cc
砂糖 ……… 適量(50-200g)
[作り方]
1.ココナッツミルク、コーンスターチ、牛乳、砂糖をよく混ぜ合わせ、鍋にかけて焦がさないようかき混ぜながら加熱する。全体に粘りが出たらラップを敷いた器に流し込み、冷蔵庫で8時間以上冷やす。
2.冷やしたココナッツミルクを取り出してラップを外し、食べやすい大きさに切る。ココナッツパウダーをまぶして完成。
Point!
コーンスターチ以外のデンプンやもち米粉など使っても作れそうです。長時間冷やさないと包丁で切れるまで固まらないのでしっかり冷やしてください。
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