台湾軽食の定番『鹹酥雞│台湾風から揚げ』のレシピを紹介します。通常は油で揚げて作りますが、今回はオーブンで作る方法です。台湾B級グルメの定番中の定番です。
『鹹酥雞』などの台湾揚げ物料理には必ずと言っていいほど「九層塔」、日本での通称「台湾バジル」と呼ばれる香草が添えられます。いわゆる「バジル、バジリコ」の一品種で、日本ではなかなか手に入りません。種は台湾で手に入るので、検疫をきちんと通すなら買って帰って栽培してみましょう。
バジルはシソ科の植物で、学名を Ocimum basilicum といいます。中国語では羅勒です。台湾では「九層塔」と呼ばれますが、客家語では「七層塔」と呼びます。どこで数が減ったんでしょうか?さらに広東地方では「金不換」、安徽地方では「香花子」、中国北部では「蘭香」などといい、数多くの方言名がある植物です。本家のイタリアのバジルは「甜羅勒(Sweet Basil)」と呼ばれます。タイでは様々な料理に各種のバジルを使い分けます。特にホーリーバジルは「กะเพรา(カプラオ)」、スイートバジルは「โหระพา(ホラパ)」と呼び分けるので、混同しないよう注意しましょう。
バジルは薬用としても長い歴史を持ち、西洋では呼吸器の治療薬として使われていました。中国に伝わってからは中医学でも使われるようになり、現在でも広東省では蛇の咬み傷に、安徽省では虫刺されの治療にバジルを外用することがあります。抗菌作用があるので感染症防止を期待してのことでしょう。
それではレシピです。
[材料]
鶏もも肉 ……… 550g
ニンニク ……… 3個
コーンスターチ ……… 適量
[調味料1]
バジル ……… 適量
(九層塔があればそれを使う)
塩 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 小さじ1
[調味料2]
ヨーグルト ……… 大さじ2
醤油 ……… 大さじ3
酒 ……… 大さじ2
胡椒 ……… 小さじ1
[作り方]
1.鶏もも肉を一口大に切る。ニンニクをみじん切りにする。
2.調味料2をよく混ぜ合わせたものにニンニクと鶏もも肉を混ぜ込み、冷蔵庫で一晩漬けておく。
3.作り方2の鶏肉にコーンスターチをまぶし、クッキングシートを敷いたオーブンの天板に並べる。
4.オーブンの中段に天板を入れ、200度で10分焼く。天板を取り出して鶏肉をひっくり返したら、再び中段に戻して250度で5分焼く。最後にみじん切りにしたバジルを振りかけて完成。
Point!
本来は油で揚げて作ります。揚げる場合は衣をつけてそのまま160度の油で揚げてください。コンベクションオーブンがあればさらに簡単に作れます。
漬けおく時間を長めにすればさらに味が染みます。
鶏もも肉は皮を取り除いた方がよいでしょう。除いた皮は別の料理に使ってください。
コーンスターチの代わりにサツマイモデンプン、片栗粉、小麦粉などを使うとそれぞれ食感が変わります。
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