基隆名物『天婦羅│台湾風てんぷら』のレシピを紹介します。衣をつけて揚げる『天ぷら』ではなく、魚のすり身を揚げて作るいわゆる『さつま揚げ』です。もちろん日本統治時代に伝わったものが定着したもので、通常はカジキマグロやイカのすり身を混ぜ合わせて作ります。キュウリの浅漬けを添えるのが台湾風。
今月1月16日は台湾の総統選があり、同日に国会議員(立法委員)の選挙も行われます。日本では大日本帝国憲法下から数えて衆議院だけで47回も選挙が行われていますが、台湾ではやっと今回で9回目です。投票率も高く盛り上がりが違います。
台湾の選挙制度は日本と少し異なっています。
まず立法委員の定員は113名。第7回選挙から約半数に減りました。
その内小選挙区で争われる議席は73席。台湾の自由地域(注:原住民居住地域以外)を議席数で割り、選挙区の人口がほぼ21万人になるように調整されています。単一の県や離島地域で選挙区の人口が20万8千人に届かない場所でも一地区最低一議席が割り当てられます。各選挙区で最大得票した一名だけが選出され、過半数に満たない場合も当選します。
続いて日本にはない原住民枠が6席。これは更に平地原住民枠3席と山地原住民枠3席に分けられます。それぞれ平地と山地の原住民籍を持つ人しか立候補と投票を行います。一般の台湾人には全く関係がありません。単記非移譲式投票という方式で選挙が行われ、政党に関係なく得票数上位3名ずつが当選します。政党ごと何人の候補者を擁立し、どれだけ均等に票を分散させるかという選挙戦略が重要になってきます。今回国民党は平地に2名、山地に3名、他の党は最大で1名の候補を送り出しています。国民党はただでさえ不利なのに票が割れて議席が減ったらどうするんでしょうか。
残りの34席は名簿式比例代表制で争われます。政党に投票する制度で、各政党の得票率に応じて名簿上位から当選が確定していきます。いわゆる比例代表制と呼ばれる方法です。民進党も国民党も30名以上の候補者を出していますが、他の正統はせいぜい10名程度の出馬に留まります。ざっと目を通してみましたが…びっくりしたのが国民党のリストの最後尾。なんとまだ23歳の大学生なんですが…台湾だと被選挙権あるんですねぇ。
というわけで、選挙ネタ続きます。明日は直近の世論調査の結果を見てみましょう。
[材料]
魚すり身 ……… 600g
(台湾ではカジキマグロを主に使うが、何でも良い)
薄力粉 ……… 50g
片栗粉 ……… 50g
エシャロット ……… 20g
[調味料]
塩 ……… 小さじ1
[作り方]
1.鍋に適量の揚げ物油を熱し、薄切りにしたエシャロットを炒めてフレークを作る。エシャロットフレークの油を切り、包丁で叩いて粉砕しておく。
2.ボウルに魚すり身を入れ、薄力粉、片栗粉、塩を加えてよく混ぜ合わせる。これに作り方1のエシャロットフレークを加えよく混ぜ合わせる。
3.鍋に揚げ物油を入れ、180度に熱しておく。手に少量の油を付け、作り方2の魚すり身を適量取るって薄い楕円形に成形する。魚すり身を油に入れ、全面がきつね色になるまで揚げる。取り出して油を切り、器に盛りつけて完成。
Point!
ソースはテンメンジャンや醤油など好みのものを使いましょう。
キュウリの浅漬けを添えるのが台湾風です。
レシピでは風味付けにエシャロットフレーク(紅蔥酥)を練りこんでいますが、なくても作れます。
魚すり身の一部をイカのすり身に置き換えて作ってもOK。また好みでみじん切りにしたエビやイカの身を混ぜ込むと食感に変化が出ます。
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