オーソドックスな中華料理ですが一から作るととっても豪華な『乾燒蝦仁│エビチリ』のレシピを紹介します。誰もが知る非常に有名な中華料理ですが、自分で作れるという人は多くないのではないでしょうか?ぜひ挑戦してみましょう。
今日はクリスマスイブです。こんな日に台湾史を覆す驚くべきニュースが飛び込んできました。
台湾では先史時代に「左鎮人」と呼ばれる人類が住んでいたことが知られています。1971年に台南の左鎮区で骨格の化石が見つかり名付けられました。頭蓋骨のフッ素、マンガン測定によりおよそ2-3万年前に活動していたとされ、台湾で居住していたことが知られている最古の人類として歴史の教科書にも載っています。ちなみに頭蓋骨の鑑別や年代測定を行ったのは日本人の学者らです。左鎮人について詳しくはこちらのHP(英・中)を参考ください。
発見された左鎮人の頭骨は国立台湾博物館の最重要所蔵物のひとつとされ、その重要性から国宝第一号に指定してはどうかという議論までなされました。(実際の国宝一号は「帶刻辭鹿頭骨」でアカデミアシニカの歴史言語研究院に保管されています。)
今年、この左鎮人の頭骨をアメリカとオーストラリアに送り改めて放射性炭素年代測定法などの方法であらためて鑑定したところ、2-3万年前のものではなく、3000年前の骨だということが分かりました。教科書が書き換わる…というより、台湾の歴史を書き換えなければならない極めて重大な結果です。
実は左鎮人の骨は考古学遺跡から発見されたのではなく渓流で拾われたもので、出土した地層が特定できないという論争の種を抱えていました。数多くの批判があったのですが、なんせ「台湾で最も古い人類」という曰くつきの代物、また資料がすくなくおいそれと再計測できるような量(年代測定には少なくとも数グラムの資料が必要)もありません。
今回の調査はまず8月にアメリカの研究機関に資料を送り、ベータ線計測法(炭素年代測定法の一種)によりおよそ3000前のものという結果を得ました。さらに同じ資料をオーストラリアの大学に送り再調査、そこでも同様の約3000年前という結果が出ました。その差は僅か30年ほど。この時点で博物館や大学などの担当機関は中華民国教育部と秘密会議を行ったそうです。
ちなみに台湾博物館が所蔵する左鎮人の骨はそれぞれ別個体のものとされる6件のサンプルがあり、サンプルが小さすぎて測定に供しない4件以外の2件が鑑定に出されたそうです。3000年前という結果が出たものともう一つ…。そちらの鑑定結果はなんと250年前のものということでした。研究者の落胆はいかほどのものだったでしょうか。
こうして歴史はたびたび書き換えられていきますが、こうして新しい事実が判明したことは喜ぶべきことです。そういえば日本の歴史の教科書も、我々大人が学んだものと今の子供が学んでいるものはかなり内容が異なっているのだとか…?毎年新しいものを…というわけにはいきませんが、10年単位でいろんな国の教科書を見比べてみると面白い発見があることでしょう。外国語を身につけたらぜひお試しください。
2015年12月24日、あらゆる台湾の新聞の一面に「左鎮人」の字が躍った日でした。
それではレシピです!
[材料]
エビ ……… 6匹
(大型のもの)
ネギ ……… 20g
ショウガ ……… 10g
ニンニク ……… 10g
トマト ……… 30g
[調味料1]
卵白 ……… 半個分
塩 ……… 小さじ1/2
酒 ……… 大さじ1
小麦粉 ……… 20g
[調味料2]
水 ……… 大さじ3
酒 ……… 小さじ1
醤油 ……… 小さじ1
ラー油 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1/2
ケチャップ ……… 大さじ1
[作り方]
1.ネギ、ショウガ、ニンニクをあわせてみじん切りにする。トマトの皮を剥き、細かくみじん切りにする。
2.エビの殻を剥き背ワタを取り、すべての調味料1を混ぜ合わせたものに10分ほど浸けておく。
3.熱したフライパンに大さじ2のオリーブオイル(分量外) をひき、作り方1のエビの両面を軽く焦げ目が付くまで焼いたら取り出しておく。
4.作り方3のフライパンにネギ、ショウガ、ニンニクを入れて香りが出るまで炒めたら、全ての調味料2を加えて沸騰させる。フライパンに作り方3で取り出しておいたエビを戻し、よく混ぜ合わせたら完成。
Point!
辛いのが好きな人はトウガラシ粉または刻んだトウガラシを大さじ1/2-2ほど加えてネギ、ショウガ、ニンニクと一緒に炒めましょう。ラー油を増量しても良いですし、ラー油に浸けてあるトウガラシを取り出して加えてもよいでしょう。
今回のレシピではあんかけにはしていませんが、好みで水溶き片栗粉を加えてとろみをつけてください。
料理名は変わってしまいますが、衣をつけて揚げた白身魚などをエビの代わりに用いても作れます。
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