中国の年越し料理の一つ『五柳魚│ハタの中華風あんかけ』のレシピを紹介します。酢揚げしたハタに中華風のあんをかけるだけ。見た目はとても豪華ですが作り方は簡単です。ぜひ挑戦してみてください。
昨日は冬至でした。
台湾では冬至に『湯圓』を食べる習慣があります。冬至に『湯圓』の習慣がいつから始まったのかは不明ですが、もともとは中国南方の習慣だそうです。1697年に記された《台灣府志》に台湾では冬至に『湯圓』を食べるという記載があります。該当部分を抜き出してみると"冬至、人家作米丸祀眾神及祖先、舉家團圞而食之、謂之「添歲」;即古所謂「亞歲」也。門扉器物各粘一丸其上,謂「餉耗」。是日,長幼祀祖、賀節,略如元旦"と、先祖を祀り、お年寄りの長寿を願って米で作った団子を食べると記されています。また門や家具に団子を貼り付けておき、乾燥させたものを子供に食べさせることで健康と長生きを祈っていたそうです。さすがに現代ではここまで行わないと思いますが、冬至に『湯圓』を食べて長生を祈る風習は台湾の風物詩として残っています。
…近所の有名店では2時間ほどの行列が出来てテレビの取材が入ってました。
もともと冬至はあらゆる神様を祀る祝祭の日なのですが、この日に団子を食べるようになったのは、冬至→陰気(夜)のもっとも強い日に太陽を模した団子を食べると健康になるという考えからきています。陰陽五行説の考え方が元になっているのです。それが健康→長寿→先祖を祀ると形を変えて受け継がれてきました。
台湾ではさらに「補冬補嘴洞(冬を健康に過ごすには口に物を詰めろ)」ということわざがあり、冬至には鶏やカモなどを補薬と煮込んだ薬膳スープをつくって食べたりする習慣もあります。またこの日に何を食べるかで金持ちかどうか分かるという俗信(?)もあるのが面白いところです。
ちなみに陰気の最も盛んであるはずの冬至ですが、昨日は日中30度もありました…。思わず氷入りの冷たい『湯圓』を買って食べてしまいましたが、筆者が体を壊さないようお祈りください(笑)。
[材料1]
ハタ ……… 1匹
[材料2]
キクラゲ ……… 15g
ニンジン ……… 15g
シイタケ ……… 15g
エノキ ……… 15g
ピーマン ……… 15g
トウガラシ ……… 1/2本
ニンニク ……… 1個
[調味料1]
サツマイモデンプン ……… 適量
水溶き片栗粉 ……… 適量
[調味料2]
トウチ ……… 大さじ1
黒酢 ……… 大さじ2
酒 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1/2
砂糖 ……… 大さじ2
胡椒 ……… 少々
水 ……… 200cc
[作り方]
1.ハタのウロコをひき、内臓を除いてから、両面に2-3本の切れ込みを入れる。ハタの全面にサツマイモデンプンをまぶしておく。ニンジン、シイタケ、ピーマン、トウガラシを細く千切りにする。ニンニクをみじん切りにする。
2.鍋に揚げ物油を160度に熱し、作り方1のハタを入れて火が通るまで揚げる。
3.鍋にニンジン、シイタケ、ピーマン、トウガラシ、ニンニク、エノキと、全ての調味料2を加え、加熱して沸騰させる。材料に火が通ったら火を止めて水溶き片栗粉でとろみをつける。
4.作り方2のハタを器に盛りつけ、上から作り方3のあんをかけて完成。
Point!
ハタ以外の白身魚でも作れます。切り身にころもを付けて揚げ、おなじあんをかけてもよいでしょう。
水の代わりに中華スープを使ってもOKです。そのままでも十分おいしいと思いますが、好みでダシを加えてください。
一口にハタといってもいろいろな種類の魚が含まれます。ものによっては1mを越すものもありますが、全長20-30cmほど、600-1kgほどの中型のハタを使って作りましょう。大き目の平皿に乗るサイズが目安です。
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