今が旬の秋刀魚を使った中華風の蒸し料理『醤汁秋刀魚│秋刀魚の中華蒸し』のレシピを紹介します。秋刀魚の輪切りに調味料をかけて蒸して作ります。
サンマは日本を代表する秋の味覚ですが、近年その美味しさに目をつけた中華料理での利用量が急激に増大しています。もともと日本とロシア近海でしか漁獲おらず、日本産のサンマ以外は中国や台湾でもほとんど流通することがありませんでした。しかし台湾近海での漁獲量が急激に増えており、2014年は台湾のサンマ漁獲量が世界一だったということです。
ただし台湾で売られている秋刀魚は日本のものより鮮度も味も数段落ちます。そのため調理方法を工夫しないとあんまりおいしく食べられません。台湾で売られているサンマを食べると、「あれ?こんな味だったっけ?」と思うこともしばしばですが、漁獲地域が沿岸から離れているため流通に時間がかかることと、地域的に日本のものより脂が乗っていないという二重の問題があるためです。サンマはやっぱり日本で食べるのが一番ですね(笑)。
中国語でもサンマは秋刀魚と書きます。日本語から逆輸入された名称です。学名は Cololabis saira といい、属名は kolos(短い) + labia(唇)、種小名は日本での古名サイラから取られています。ちなみにロシア語でも сайра(saira) と呼びます。
サンマは洋の東西を問わず日本を代表する秋の味覚として有名で、多くの外国人旅行客が日本のサンマを食べてはその味を絶賛します。筆者もフランス人の友人にサンマの塩焼きを食べさせたことがありますが、反応にびっくりしました(笑)。もし秋に台湾の友人を日本に招くことがあったら、ぜひ日本のサンマを食べさせてあげて下さい。
[材料]
サンマ ……… 4尾
ショウガ ……… 10g
ネギ ……… 適量
[調味料]
片栗粉 ……… 適量
醤油 ……… 大さじ1
ダシの素 ……… 大さじ4
(味の素を使っても良い)
砂糖 ……… 大さじ2
酒 ……… 小さじ2
ごま油 ……… 小さじ2
胡椒 ……… 少々
[作り方]
1.サンマの頭と尾、内臓を除き、胴を二つに切り分けて片栗粉をまぶす。熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、サンマの両面を焼いて焦げ目を付ける。これを耐熱容器に並べておく。
2.ショウガを細かくみじん切りにし、醤油、ダシの素、砂糖、酒、ごま油、胡椒と混ぜ合わせて調味料を作る。これを作り方1のサンマの上からかけておく。
3.サンマを並べた耐熱容器をそのまま蒸し器に入れ、強火で15分ほど蒸し上げる。最後にみじん切りにしたネギを上に散らして完成。
Point!
内臓は抜かなくても作れますが、中国では他の魚と同じように抜いて調理します。
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