簡単に作れる中華風『雞翅膀│手羽先煮込み』のレシピを紹介します。鶏手羽先を調味料で煮込むだけ、20分かからずに作れるので、ちょっと手を抜きたいなぁというときにも最適です(笑)。
中国語では翼(Wing)のことを「翅膀」と言います。肉月がついているので正確には動物や虫の翼、羽をあらわすのですが、飛行機などの翼もこの字で表します。動物の羽でないことを強調して言う場合は「翅旁」などと書いたりもします。飛行機の羽は正確には「機翼」などというのですが。
人類で始めて有人飛行機を飛ばしたのはライト兄弟とされていますが、古代中国では凧と気球を使って人類で始めて空を飛んだ人がいました。記録が古過ぎてあくまで伝説に過ぎませんが…春秋戦国時代の紀元前500年頃、魯の国(山東省)に生まれた公輸班(魯班)という人は「木鵲」という竹と木で作った凧を揚げ、敵国の城内を偵察したそうです。
この公輸班、当時でも相当の変わり者だったそうで、奇妙奇天烈、しかし実用性を兼ね備えたすばらしい発明を多く残しています。古代の攻城兵器である雲梯(ただし墨子に模擬戦でこてんぱんにやられてしまったそうで実際に使われるのは後代に入ってから)、偵察用の凧、滑空兵器(!)、そして鋸、墨壷、曲尺、傘なども彼の発明だといわれています。相当の天才だったのでしょう。
ほかにも中国建築に伝わる多くの意匠や装飾も彼が考案したそうです。
これだけ多くの発明を残しているので神様として祭られていてもおかしくなさそうですが…と調べてみたら、山東省の彼の故郷に魯班廟というものがありました。技術者らの神として現地では篤く信仰されているようです。もしも…彼の生きた時代に電気があれば、エジソンが持つ発明王の二つ名は彼のものだったかもしれません。
[材料]
鶏手羽先 ……… 500g
ネギ ……… 50g
ショウガ ……… 10g
[調味料]
酒 ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ1/2
オイスターソース ……… 大さじ1/2
砂糖 ……… 小さじ1/2
[作り方]
1.鶏手羽先をボウルに入れ、上から手羽先が浸かるくらいの熱湯をかけてアクを抜く。熱湯は冷める前に捨て、手羽先の水気を切っておく。
2.ネギ、ショウガを適当な大きさに切り、包丁の腹で叩いて砕いておく。
3.熱したフライパンに大さじ3のサラダ油をひき、作り方3の鶏手羽先を炒めて火を通す。続いて作り方2のネギ、ショウガを加えて香りを出したら、鶏手羽先が浸る量の水を加えて沸騰させる。沸騰したらすべての調味料を加え、水気がなくなるまで蓋をせずに中火で20分ほど煮込んで完成。
Point!
鍋でも作れます。手羽先がなべ底に焦げ付かないよう注意しましょう。
砂糖や醤油で味付けをするため完全に水気を飛ばすまで煮込んでしまうと鍋が焦げます。手羽先に味が染みたら水量を見ながら火加減を調節してください。
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