2015年6月3日水曜日

炊滷肉│中華風豚炊き

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
炊飯器で肉を煮込んでしまおうという中華料理ではちょっと珍しい『炊滷肉│中華風豚炊き』のレシピを紹介します。下ごしらえしてしまえばあとはスイッチを入れるだけの簡単料理です。

さて日本の台所に欠かせないものとなった「炊飯器」を最初に作ったのはもちろん日本。ガス式のものはガス会社によって1902年に開発され、各地に置かれていました。現在のような電気式が生まれたのはなんと帝国陸軍において。 三菱が開発した水に直接通電して米を炊くという原始的なものが最初の電気式炊飯器といわれています。

これが現在のような形になるのは終戦を待たなければいけませんでした。現在のソニーやパナソニックの前身各電器会社がこぞって開発に力を注ぎ、様々な試作品を世に送り出しますが商業的に成功したとはいえませんでした。

電気炊飯器が一気に世の中に広まるのは1955年。東芝が開発した自動式電気釜というタイマーつきの電気炊飯器が大ヒットしてからです。1960年代にはほぼ一家に一台といえるまでに普及し、その後各メーカーが保温機能、マイコン制御、IH、圧力釜など様々な機能を追加したものが販売されました。

台湾には「電鍋」という炊飯器に似た調理器具があります。これは1960年代「大同」という台湾の企業が東芝と共同開発して販売したもので、台湾ではほぼ一家に一台の割合で普及しています。原理的にはまさに旧式の電気炊飯器そのものでデザインもあまりパッとしないのですが、台湾では各種調理に大活躍します。国外に留学に行く学生も料理用に「電鍋」を持っていくこともしばしば。原理は旧式なのですが、様々なアタッチメントを切り替えて、米だけでなく煮物や蒸し物も作れるので便利といえば便利ですが…、大体は日本の炊飯器でも同じことが可能です。家庭で『茶葉蛋』を作り置きしたいとかのコアな台湾料理ファンでなければあえて購入する必要はなさそうです(笑)。

筆者も最近日本の炊飯器を新しく購入し、台湾米を炊いて食べています。やっぱり日本の炊飯器で炊いたご飯がおいしいです。


[材料]
豚バラ肉 ……… 500g
厚揚げ ……… 200g
ネギ ……… 20g
ショウガ ……… 25g
トウガラシ ……… 1本

[調味料]
醤油 ……… 80cc
砂糖 ……… 大さじ3
酒 ……… 大さじ2
水 ……… 300cc
五香粉 ……… 小さじ1

[作り方]
1.豚バラ肉を食べやすい大きさに切る。厚揚げを豚バラ肉と同じくらいの大きさに切る。トウガラシの種を取りうす切りにする。ショウガを包丁の腹で叩いてつぶしておく。ネギはぶつ切りにする。

2.すべての材料とすべての調味料を炊飯器に入れスイッチを入れる。炊きあがったら完成。

Point!
豚バラ肉はうす切りよりも塊肉をさいの目に切り出すなどしたほうがおいしく食べられます。

そのままご飯に載せてどうぞ!

五香粉がなくても作れます。


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