貴州名物『老鴨湯│貴州鴨汁』のレシピを紹介します。塩漬けにしたダイコンでダシを取る鍋料理です。台湾でも食べられます。
この料理が名物の貴州は台湾から海峡を越えてずーーッと西に向った場所にある貴州省という地域。台湾とほぼ同じ緯度で雲南省や広西省と接する場所です。
省の80%が石灰岩に覆われたカルスト台地で、「貴州に三里の平地なし」と呼ばれるほどの険峻な土地が広がります。少数民族を多く抱える省としても知られ、カルスト台地に由来する鍾乳洞などと共に観光資源化されています。
紀元前は夜郎国というミャオ族による国が置かれており、漢による統治の時に夜郎の王が残した"漢孰與我大(漢と我いずれが大なるか?)"という言葉により、「夜郎自大(無知による自信過剰の意味)」という故事成語も生まれました。
貴州は南は四川、東は湖南に挟まれた地域であります。このため貴州料理は四川料理や湖南料理を越える辛さが特徴の料理であると言われます。また険しい地形から得られる独特の天然素材と少数民族による伝統的な調理方式を応用した料理がずらりと並びます。筆者もときどき台北にある貴州料理のレストランを利用しますが、日本人にはなんとも表現し難い独特の味付けの料理がたくさんあり行く度に驚かされます。注文する料理一つ一つがまったく別の味といえば良いでしょうか…。慣れないと食事中舌が混乱しっぱなしになります(笑)。けしておいしくないわけではないので、珍しい食事が食べたいと言う人は挑戦して見ましょう。
というわけで本日は貴州の『老鴨湯│貴州鴨汁』。レシピを見てどんな味か興味が湧いたらぜひ再現してみましょう。
[材料1]
鴨肉 ……… 1匹分
ショウガ ……… 20g
ネギ ……… 2本
当帰 ……… 2g
八角 ……… 1g
桂枝 ……… 1g
切り干し大根 ……… 100g
水 ……… 1000cc
[材料2]
豚肉 ………… 200g
厚揚げ ……… 3丁
ウズラ卵 ……… 10個
トウモロコシ ……… 100g
[調味料]
チキンブイヨン ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 少々
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
[作り方]
1.鴨肉をぶつ切りにする。ショウガをうす切りにする。ネギを段切りにする。
2.鍋に作り方1の鴨肉、ショウガ、ネギと当帰、八角、桂枝、切り干し大根、水とすべての調味料を入れ、中火で30分煮込む。
3.材料2を下ごしらえしておき、作り方2の鍋に入れて煮たら完成。
Point!
本場では塩漬けにしたダイコンでダシを取ります。着色していないタクアンを使っても良いかもしれません。
材料2の具は一例です。好みの具を使ってください。
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