福建省から台湾の名菜といわれる『蔥油烤魚│台湾風タイの塩焼き』のレシピを紹介します。オーブンを使ったタイの塩焼きですが、和食とは一味違う方法で仕上げます。おすすめです。
タイは中国語でも鯛(Diao1)魚と書きますが、閩南地域では俗に「加力魚」とも呼ばれます。まぁ、この単語を知っている台湾人の方がめずらしいほどの難しい単語です(笑)。タイに似たティラピア(呉郭魚)の方は南部のほうの台湾語で 「Dai仔」と、日本語のタイが元になった語でも呼ばれています。こちらの方は南部出身の台湾人には割りとなじみのある単語のようです。
ところで最近台湾は雨が少なく、三月というのに割りと寒冷な気候が続いているせいで「キャベツ」が近年まれにみる豊作です。近くのスーパーでセールをやっていたのですが、なんと「一玉8元」!あまりに安すぎる価格に店員に何か問題があるのかと聞いた所、上記の回答が返ってきました。
台湾在住の方はキャベツを使った料理を存分に楽しむチャンスです!
今回の『蔥油烤魚』もたくさんキャベツを使って作ります。ぜひ日本でも再現してみてください。
[材料]
タイ ……… 1匹
ショウガ ……… 10g
トウガラシ ……… 半本
キャベツ ……… 500g
ネギ ……… 200g
ダイコン ……… 200g
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/3
味の素 ……… 小さじ1/3
胡椒 ……… 少々
ごま油 ……… 大さじ4
[作り方]
1.タイの下処理をし、身と腹の中に塩、味の素、胡椒を刷り込んでおく。ショウガ、ネギ、トウガラシは細く千切りにする。ダイコンは皮を剥き、飾り包丁を入れてからうす切りして網状の飾りを作っておく(→Point参照)。半量のキャベツを千切りにし、残り半量は一枚ごとに分けておく。オーブンを200度に予熱しておく。
2.耐熱容器の底にキャベツの葉を6-7枚敷き、上にタイを乗せてオーブンに入れて20分焼く。
3.器にキャベツの千切りを敷き詰め、上に作り方2で焼いたタイを乗せる。タイの上に作り方1のショウガ、ネギ、トウガラシを散りばめる。
4.ごま油を熱し、タイとショウガ、ネギ、トウガラシの上からかける。作り方1で網状に切ったダイコンを上からかぶせて完成。
Point!
ダイコンは輪切りにし、円柱の側面に底面と平行に「…≡=≡=≡…」のように切れ込みを入れます。切れ込みを入れたら桂剥きの要領で皮を薄く切ると七夕の笹飾りのような網状の飾りが出来ます。これを最後にタイの上にかぶせて完成です。
ダイコンの飾りが面倒くさい方は、千切りにしたダイコンをしっかりと水気を切ってから上に盛り付けてもよいでしょう。
各人の小皿に塩胡椒を添えておきましょう。
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