年越し料理シリーズ続けます。今回は『紫年糕│紫米餅』というもち米と紫米で作る甘いデザートです。
紫米は古代米の一種で、古代イネの特徴を残しています。もともとイネの玄米は褐色~赤紫などアントシアニン系の色素を含んでおり、収穫量も現在の米のように高くはありません。これを人間が栽培し、品種改良を続けることで現在のようになったのです。
古代米と現在の米の違いを列挙して見ます。
古代米:同じ日に同じ場所に植えても、収穫時期が揃わない。同じ稲穂でも先端と根元では米の成熟度合いが異なる。一株あたりの収穫量が少ない。病虫害に弱い。気候の変動に強い。
現代の米:同じ日に同じ場所で植えた物はほぼ同じ日に収穫が可能。一株あたりの収穫量が多い。病虫害に強い。気候の変動に弱い。
こうしてみるとどちらも一長一短ですね。また近年古代米の健康効果としてアントシアニン系色素の持つ抗酸化作用が注目されています。また古代米は中国では古くから薬物としても使われてきました。普通の米より滋養強壮の効果に優れているそうです。
今回の料理は、古代米ともち米を合わせて、黒糖で味付けした甘いデザートです。紫米とココナッツミルクは非常に相性がよいので、様々なフルーツとあわせてお楽しみ下さい。
[材料]
もち米 ……… 300g
紫米 ……… 100g
ココナッツミルク ……… 適量
[調味料]
黒糖 ……… 大さじ2
[作り方]
1.もち米と紫米は2時間以上水に浸けておく。
2.もち米と紫米を蒸し器に入れ、中火で20分ほど柔らかくなるまで蒸す。蒸しあがったら黒糖を加えよくかき混ぜる。
3.大き目の茶わんに作り方2で黒糖を混ぜたもち米と紫米を詰め、押し固めてから茶わんをひっくり返して器に盛りつける。
4.ココナッツミルクをかけて完成。
Point!
茶わんの底に甘納豆や果物を入れて、上からもち米と紫米を詰めると豪華です。
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