アジアンカレーシリーズ第二弾は『Singaporean Chicken Curry│シンガポール風チキンカレー』です。ココナッツミルクでマレー風の風味を残しつつ、トマトの酸味と中華風スパイスを組み合わせて作ります。
世界史の授業で登場することはほとんどありませんが、国際経済の教科書には必ずといっていいほど登場する金融経済が発達した都市国家です。それではシンガポールの基本情報を見てみましょう。
Republic of Singapore(シンガポール共和国)
マレーシアの南端にジョホール海峡を隔てて隣接する都市国家で、国土面積は707平方キロメートルで東京の三分の一ほど。人口は540万人ほどで、人口密度は世界第二位となっています。国際金融の中心地として非常に成功した国の一つで、近年では世帯平均収入や一人当たりGDPでは日本を抜いてアジア最高の地位に上り詰めています。
1963年にマレーシア連邦内で発生したマレー人と中華民族の民族対立が契機になり、両民族の対立の解消は困難と判断したマレーシア連邦から追放される形で1965年に独立しました。人口構成は中華系74%、マレー系13%、インド系9%、その他3%と成っており、マレーシアと同じく多民族国家となっております。公用語は英語ですが、大体どこでも中国語が通じます。
都市国家かつ新興国家ならではのフットワークの軽い金融政策や都市整備が非常に成功した国家で、正しい政策さえ取ればどんな小国家でも経済的に成功できるというお手本として多くの経済学の教科書に記載されています。特にあらゆる社会問題を解決するため各種の税・罰金を導入し、上手く運用していることは特筆に価します。
さらにこれだけ経済成長を遂げた先進国でありながら、リーマンショック直後の2010年にはGDP成長率が15パーセントを記録し、未だに奇跡のような成長を続けています(ただしシンガポールのGDP成長率は毎年乱高下します…)。数多くの社会問題に対して短期的な政策でしのいでいることもあり、それが新たな社会問題を生んでいるといわれ、今後それらの歪みをどのように修正していくのか、政治の動向に注目が集まっています。
南部にあるセントーサ島リゾート、マリーナベイにある世界的にも有名な高級ホテル郡、異国情緒溢れる町並み、そして多彩な多国籍料理など外国人を引き付けて止まない魅力ある観光スポットが多数あります。その気になれば歩いて横断できる(約40km)ほどの狭い国家に多くの魅力が詰まった都市国家です。未経験の方はぜひ訪れてその魅力を満喫してみてください。
[材料1]
鶏肉 ……… 1kg
ジャガイモ ……… 300g
トマト ……… 120g
水 ……… 400cc
ココナッツミルク ……… 200cc
[材料2]
スターアニス(八角) ……… 5個
カルダモン(白豆蔲) ……… 5個
クローブ(丁香) ……… 2個
ニンニク ……… 6個
エシャロット ……… 100g
カレーリーフ ……… 2枚
[材料3](粉)
コリアンダー(胡荽) ……… 大さじ3
ブラックペッパー(黒胡椒) ……… 小さじ1
フェンネル(小茴香) ……… 大さじ3
ターメリック(姜黄) ……… 大さじ2
シナモン(肉桂) ……… 小さじ1/2
ナツメグ(肉豆蔻) ……… 小さじ1/4
チリペッパー(トウガラシ) ……… 大さじ2-4
[調味料]
塩 ……… 小さじ2
[作り方]
1.材料3の香辛料をそれぞれ粉にし、分量通り量りとっておく。材料2のエシャロットは皮をむき、細かくみじん切りにする。鶏肉は部位ごとに切り分けておく。ジャガイモは皮をむき食べやすい大きさに切る。トマトはさいの目に切る。
2.材料3の香辛料粉を適量の水で練り、ペースト状にする。ペーストの半量を取りよく洗った鶏肉の表面に刷り込むようにして塗り、ラップをして30分冷蔵庫に入れておく。
3.熱した鍋に大さじ7のサラダ油(分量外)をひき、全ての材料2を加えて香りが出るまで中火で炒める。香りが出たら作り方2の残り半量の香辛料ペーストを加えてよくかき混ぜておく。
4.作り方2で浸けておいた鶏肉を鍋に加え、表面の色が変わるまで中火で炒める。続いてジャガイモ、トマト、水、ココナッツミルク、塩を加えて沸騰させたら、弱火で鶏肉とジャガイモに火が通るまで1時間以上煮込んで完成。
Point!
材料3の香辛料の組み合わせで味が決まります。特に量の少ないナツメグ(肉豆蔻)は分量を間違えると苦味が出ることがあります。炒めるときも焦がさないよう気をつけましょう。
鶏肉の芯まで火が通ったのを確認したら、すぐに食卓に並べましょう。またスープにブイヨンを使うとより味わい深くなります。
香辛料の粉は全て大手スーパーの香辛料コーナーで揃います。材料から買った方が安く品質もよいので、興味ある方はメールなどでお問い合わせください。
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