マレーシア・シンガポールの「Nonya料理」から『Sambal Ikan Goreng、Dry Sambal Fish│マレー風魚のスパイス炒め』のレシピを紹介します。
マレー・インドネシア語で「Sambal」は調味料、「Ikan」は魚、「Goreng」は炒めることを表します。マレーシアの焼き飯「ナシゴレン」の「Goreng」ですね。魚の種類を指定する場合は「Ikan」の後に魚を表す単語が入ります。サバで作る場合は「Sambal Ikan Tenggiri Goreng」のようにです。
さて、筆者がこそっと勉強しているマレー語、今回はこのマレー語について簡単に紹介したいと思います。実は日本にはマレー語の教科書がほとんど教科書ないため、マレー語が何か知っている人がほとんどいません。筆者が使っている教科書も中国語です(笑)。それだけ勉強している人が少ないと言うことでしょう。まぁ、インドネシア語と兄弟のような関係なので、インドネシア語を勉強すればマレーシアでもほぼ通じます。ちなみにインドネシア語はマレー語をベースに作られた人造言語です。
マレー語、インドネシア語は日本ではあまりなじみがない言語ですが、オーストロネシア語族を代表する言語の一つで、言語学的にはかなり研究が進んでいます。 実は台湾の多くの原住民の言語もこのオーストロネシア語族に属します。研究によると古代の台湾原住民が東南アジア各地に船で移動し、各地に古代台湾原住民言語が分布したことが分かっています。なんと台湾原住民の古代語がマレー語の母体言語なのです。こんなところで台湾の名前を聞くとは!
最初の分布が始まったのは5000年ほど前、台湾から船で南に下ってフィリピンまで伝わり、4000年ほど前にフィリピン周辺に拡散、2000年ほど前に現在の東南アジア各地に次々と分布し、それぞれタガログ語、マレー語などの祖言語となりました。台湾に残った人々は現在に残る各原住民となりました。分布の停滞が解消され一気に遠距離まで言語が拡散した時期は船舶技術の大幅な進化があった時期と一致し、考古学的にも非常に興味深い研究となっています。(詳しくはこちらの論文フルテキストをどうぞ。特に図1は必見!英語ですけど…。)
マレー語は短母音が6個、そのうち5つが日本語と同じアイウエオで、子音のほとんどは日本語と同じ、しかも動詞や形容詞の活用がなく、覚えるのは単語と文法(語順)だけで基本的な会話が成立します。文字もアルファベットをそのままローマ字読みするだけなので、実は日本人が最も勉強しやすい言語であるとも言われています。少なくともタイ語よりは確実に簡単です。
文字、発音を学ぶ手間をかけて、文法がほぼ同じ韓国語を学ぶか…。文法を学ぶ手間をかけて、文字、発音がほぼ同じマレー語を学ぶか…。文法と発音を学ぶ手間をかけて、漢字が同じ中国語を学ぶか…。中高と基礎を一通り学んだ英語を学ぶか…。
ビジネス目的で学ぶなら英中以外の選択肢は余りありませんが、趣味として勉強するなら英語以外の言語も面白いですよ!
何より!英中以外のアジアの言語は一部の業界で根強いニーズがあるのです。英語は日常会話レベル、しかしマレー語をビジネスレベルで使えますという人材は、これからますます必要とされることでしょう。
[材料]
青魚肉 ……… 600g
(サバ類、アジ類など)
ココナッツミルク ……… 60cc
エシャロット ……… 50g
ニンニク ……… 3個
トウガラシ ……… 5本
(好みで調節する)
ターメリック粉 ……… 小さじ1/2
干しエビ ……… 小さじ1/2
ショウガ ……… 10g
(あればガランガル(南姜)を使う)
カシューナッツ ……… 6個
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
塩 ……… 小さじ1/2
水 ……… 小さじ2
[作り方]
1.青魚をよく洗い輪切りにし、塩小さじ1/2を両側に振りかけて30分ほど置いて馴染ませておく。
2.皮を剥いたエシャロット、ニンニク、好みの量のトウガラシ、ターメリック粉、干しエビ、生姜、カシューナッツ、水をミキサーにかけ滑らかになるまで粉砕する。
3.フライパンに大さじ4のサラダ油(分量外)を熱し、作り方1の青魚肉を両面がきつね色になるまで焼く。両側がきつね色になったら取り出して油を切っておく。。
4.作り方3のフライパンに作り方2の調味料ミックス、塩小さじ1/2、ココナッツミルクを加え弱火で沸騰するまで加熱したら、作り方3で取り出しておいた魚を加え、火が通るまで調味料と一緒に焼く。背骨の周りで火が通ったのを確認(→Point参照)したら調味料と一緒に皿に盛り付けて完成。
Point!
背骨の周りにナイフや包丁ですこし切れ込みを入れて内側の肉の色を見れば中心まで火が通っているか確認できます。
出来上がりに薄荷やシソの葉を乗せると、食べやすく見た目も美しくなります。
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