2014年7月23日水曜日

Rendang Daging│ビーフルンダン

難易度:☆ 調理時間:2時間
アジアンカレー第五弾はインドネシアのカレー『Rendang Daging│ビーフルンダン』のレシピです。シリーズ初のドライカレーで

もともとはインドネシアの西スマトラ地方の郷土料理で、マレーシアやシンガポールでも良く食べられます。「Rendang」が料理名で、「Daging」が牛肉の意味です。

それではインドネシアの基本情報いってみましょう。

Republic of Indonesia(インドネシア共和国)

インドネシアはメキシコとほぼ同じ約200万平方キロメートルの国土と、自国でも正確に数を把握していないほどの世界最多の島嶼を持つ東南アジアの国家です。人口は2億人を超え、世界最大のイスラム国家でもあります。東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主でもあり、首都ジャカルタにはASEANの本部がおかれています。国語はインドネシア語で、マレー語をベースに作られた人工言語です。300を超える民族がひしめき合うといわれていますが大半がマレー系で、インドネシア語を母語としない地方の民族にも第二言語としてインドネシア語が通じます。国名はマレーシアと同じように英語では「インドネズィア」のように末尾のSが濁音になります。

1945年にオランダから独立して以降は、日本でもおなじみデヴィ婦人の夫であるスカルノ大統領が独裁政権を担い、1990年代に民主化してから現在に至るまで大統領の強い権限の元発展を遂げました。多くの民族を抱える国にとっては宿命とも言える民族独立運動が各地で頻発しています。2002年にインドネシアから独立した「東ティモール」は21世紀最初の独立国家として有名です。

伝統的な農業国家で近年は徐々に工業化が進んでいます。国全体のGDPは世界16位と決して悪くはないのですが大多数の国民は貧困であり、主要インフラの整備も進んでおらず、実業界の腐敗や法運用が不透明なのもあって、開発はなかなか進んでいないのが現状です。強力なリーダーシップとカリスマを持つ大統領などが出てくれば急激な経済発展を遂げそうな雰囲気があるのですが、他にも様々な問題がありなかなか思うようには行かないようです。近年は非常な好景気に沸いていますが、今後どうなるかはあくまで不透明です。

マレーシアと一部共通する各種の料理・芸術文化を持ち、特にイスラム女性のファッションに関しては世界で最も進んでいると考えられています。訪れることがあればその辺にも注目してみましょう。日本から最も近いイスラム国家でもあるので、手軽に、そして強烈な異国体験を味わいたいならおすすめの旅行地です。その他のアジアの国のように日本のサブカルチャーが浸透しているとはいえないので、今後大きな日本ブームなどが沸き起こるかもしれませんね。



[材料1]
牛肉 ……… 1.5kg

[材料2]
干しトウガラシ ……… 10-15本
エシャロット ……… 100g
ニンニク ……… 8個
ブラックペッパー(黒胡椒) ……… 小さじ1

[材料3]
レモングラス ……… 30g
ガランガル(南姜) ………50g
 (乾燥品を使う場合は30g)
コブミカンの葉 ……… 3枚

[材料4]
ローリエ(月桂葉) ……… 3枚
ココナッツミルク ……… 600g

[調味料]
砂糖 ……… 大さじ3
塩 ……… 小さじ1

[作り方]
1.干しトウガラシは水に浸けて柔らかくし、種を抜いておく。エシャロットとニンニクは皮を剥いてみじん切りにする。これらをその他の材料2とあわせて全てフードプロセッサーにかけ、滑らかになるまで粉砕しておく。材料3の香辛料を全てみじん切りにしておく。

2.牛肉を厚切りにし、作り方1で粉砕した材料2のスパイスペーストをまぶして30分ほど漬けておく。

3.鍋に大さじ7のサラダ油(分量外)を熱し、作り方2の牛肉を表面の色が変わるまで炒めたら、みじん切りにしたすべての材料3を加えてよくかき混ぜながら2-3分ほど中火で炒める。

4.作り方3の鍋に材料4と調味料を加えて沸騰させたら、焦がさないように適宜水(分量外)を加えながら牛肉に火が通るまで炒めて完成。

Point!
ドライカレーなのでスープはなく、油がにじみ出るだけになります。もともとは保存食なのでそのまま冷凍しておけばかなりの期間保存することが可能です。

牛肉のあらゆる部位、内臓を使って作られます。特に牛レバーで作る『Rendang Daging』は絶品です。

トウガラシの量は好みで調節して下さい。レシピ通りに作るとかなり辛くなります。


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