本日の薬膳は『竹葉粥│竹葉粥』というお粥料理、夏バテに聞きます!
使う材料は生薬「竹葉」、漢字のとおり竹の葉、特にハチクの葉を乾燥させたものです。中医学では清熱瀉火薬に分類され、内臓、特に肺や膀胱に溜まった熱を排泄する作用があるといわれています。教科書的な効能は清熱除煩、生津、利尿で、中国で風邪のときに常用される処方「銀翹散」などに配合されています(日本の銀翹散に使われるのは「淡竹葉」ですが、中国ではあまり使い分けません。)
日本でも「竹葉茶」としてお茶にして飲まれることがありますが、今回はそのお茶でお粥を作ってみます。中国では良く使われる薬物で、この『竹葉粥』に石膏や石斛を加えて甲状腺の病気に、緑豆を加えて日射病患者の治療に使ったりしているそうです。
タケの香りがすがすがしい熱さましのお粥です。温かいままでもおいしいですが、体がとても火照っているというときは冷やしてどうぞ!竹葉は粉にしてアイスクリームに練りこんでもおいしいですよ。体の冷やしすぎには要注意!
近くに竹林があれば、生の葉も使えるので作るのはとても簡単です。さわやかな香りが特徴の夏の薬膳です。
[材料]
竹葉 ……… 15g
(生の葉を使う場合は30g)
米 ……… 100g
水 ……… 適量
[調味料]
砂糖 ……… 適量
[効能]
清泄少陽。主治伏暑、風邪の初期、口渴心煩、身熱午後較重、苔黄腻、脉弦数。
[作り方]
1.竹葉をよく洗い、みじん切りにする。
2.竹葉を研いだお米と炊飯器に入れ、適量の水を加えて炊き上げたら完成。
Point!
緑豆30gを加えると『竹葉緑豆粥』に、石膏、石斛 各15gずつ加えると『白虎竹葉粥』という薬膳料理になります。
胃を冷ます作用が比較的強いので、胃腸が弱っているときは食べてはいけません。
0 件のコメント:
コメントを投稿