本日はマレーシアの「Nonya料理」から『Acar Nanas│パイナップルのピリ辛浅漬け』のレシピを紹介します。前回まで紹介したマレーシアのご飯料理に良く合う料理です。
「Acar」が漬物、「Nanas」がパイナップルの意味です。漬物とは言いますが、実際は炒めて作ります。
さて、前回も書きましたがマレーシアには多くの民族がそれぞれほぼ独立して生計を営んでおり、これがマレーシアの様々な文化に影響を与えています。マレーシア料理と言っても、中華系、マレー系、インド系、タイ系、そしてそれらのフュージョン料理があり本当に多種多様です。
英国時代や清朝崩壊後にマレー半島に移住してきた中国人で、マレーシアの文化に融合してしまった華僑を特に「プラナカン」と呼び、男性をBaba(峇峇)、女性をNonya(娘惹)と呼びます。マレーシアの食材で作った中華料理ともいえる「娘惹料理」は、その調理方法や独特の味付けから中華圏でじわりと勢力を広げています。台湾にもいくつか専門店がありますので、台湾旅行時にも味わえます。現地の味とは程遠いですけど…(笑)。
この『Acar Nanas│パイナップルのピリ辛浅漬け』も「Nonya(娘惹)料理」を代表する一品です。パイナップルを醤油で炒める手法などは中華料理から伝わったのでしょう。トウガラシのほのかな辛味が、パイナップルの酸味と甘味を引き立てるお手軽料理です。パイナップルの缶詰などを使って少量から作ってみましょう。『Pulut Kuning』などに添えると最高です。
[材料]
パイナップル(皮ナシ) ……… 500g
ショウガ ……… 30g
トウガラシ ……… 1本
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
醤油 ……… 数滴
砂糖 ……… 大さじ3
酢 ……… 大さじ1
[作り方]
1.パイナップルの芯を除き、1cmほどの暑さの輪切りにして一口大の大きさに切る。ショウガは皮を剥いて薄切りにする。トウガラシは種を除き、ざっくりとみじん切りにする。
2.熱したフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)を熱し、ショウガを炒めて香りを出す。続いてトウガラシを加え、弱火で1分ほど炒める。
3.作り方2のフライパンにパイナップルと全ての調味料を加え、弱火で10分ほどじっくり炒める(→Point参照)。パイナップルの表面の色が深くなったら、取り出して器に盛り付けて完成。
Point!
作り方3でパイナップルを炒めるとき、調味料がパイナップル表面にしみこむようにしていためましょう。パイナップルからは果汁が染み出してきますが、それで砂糖を溶いて表面に絡める感じです。パイナップル内部はジューシーに、表面は調味料が浸みた状態に仕上げます。
シナモンスティックと八角を一つずつくわえるとよりスパイシーになります。
缶詰のシロップ漬けのパイナップルを使う場合は砂糖をすこし減らしてください。
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