『雞湯白菜│白菜のチキンスープ煮込み』という年越し用の料理を紹介します。白菜からのダシが豚ひき肉と絡まって、とてもコクのある料理です。美味いです!
中国語と日本語で同じ表記をする「白菜」ですが、中国語と日本語ではその範囲が大きく異なります。 中国語の「白菜」は大きく「大白菜」と「小白菜」に分けられ、日本のいわゆる「白菜」はこの「大白菜」の一部の品種だけを指します。
日本料理や鍋物には欠かせない食材ですが、日本で本格的に白菜が食べられるようになってからまだ100年も経っていません。明治時代から何度も導入が試みられましたが、すべて失敗したそうです。白菜をはじめとするアブラナ科の植物は近縁植物と容易に交雑し、品種維持が困難だったためです。今ほど広く普及するには戦前、1930年代の栽培成功を待たなければなりませんでした。そしてその後爆発的に普及します。
中国ではその広大な土地と安定した気候を利用して、東周時代(紀元前7世紀!)から栽培が始まっていたといわれ、漢(紀元前2世紀~)には文献にも白菜の古名である「菘」が登場します。歴史の古さもさることながら、中国には非常に多くの白菜の品種があり英語圏でも 「Chinese Brassica」 の名で広く普及しています。中国各地を旅行すればよく分かると思いますが、本当に地域ごと、市場ごとに販売している白菜の種類が大きく違います。
中華料理を語る上で決して避けては通れない白菜、美味しく調理しましょう。
[材料]
白菜 ……… 半分
シイタケ ……… 1個
(他のキノコ類を使ってもよい)
豚ひき肉 ……… 120g
干しエビ ……… 大さじ1
ショウガ ……… 20g
ニンジン ……… 20g
[調味料]
チキンスープ ……… 600cc
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
醤油 ……… 小さじ1
[作り方]
1.白菜をすこし小さめにぶつ切りにし、水につけておく。
2.シイタケはヘタをとり、薄切りにする。干しエビは水につけて柔らかくしておく。ショウガは千切りにする。ニンジンは薄切りにする。
3.熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、豚ひき肉と作り方2の材料を加えて香りが出るまで炒める。続いて作り方1の白菜と全ての調味料を加えて中火で煮込み、材料が柔らかくなって火が通ったら完成。
Point!
シイタケの代わりにシメジやマッシュルームを使っても美しく作れます。
ピーナッツやカシューナッツを加えて食感にアクセントをつけてもいいと思います。ナツメの実を数個加えてみてもいいでしょう。
レシピでは豚ひき肉を使っていますが、鶏肉から取ったスープをそのまま使うなら、鶏肉を使って調理してもよいでしょう。
『白菜鶏湯』と名前を前後入れ替えると、汁気の多いスープ料理となり、ちょっと調理法方が変わります。似たような料理なのでチキンスープの量を変えればいいだけなのですが、料理名に注意しましょう(笑)。
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